松山31位タイ、2年連続ローアマチャンス! 石川は予選落ち
2012年4月7日(土)午前8:40
松山英樹が、かのタイガー・ウッズ(米)も成し得なかった2年連続ローアマのタイトルに王手をかける中、石川遼の「20歳でマスターズ優勝」の夢ははかなくも崩れ去った。
ゴルフの祭典マスターズ(ジョージア州、オーガスタナショナルGC)は現地時間6日、第2ラウンドの競技を終了。この日14位タイからスタートした松山は2オーバー74とスコアを落としたものの、通算1オーバー31位タイで予選を突破。アマチュアではもっとも上位で決勝ラウンド進出を果たし、2年連続ローアマ獲得に向け大きく前進した。
出だしから再三のバーディチャンスを逃しながらも8番までに2つバーディを奪う快調なゴルフ。9番で池につかまり「お先に」のパットを外して痛恨のトリプルボギーを叩くと、13番パー5でもボギーを喫したものの、16番パー3でティーショットをピンそば1.5メートルに寄せてこの日3つ目のバーディを奪取。続く17番パー4ではティーショットを右の林に打ち込みながら、そこから5番アイアンでスライスをかけてグリーンをとらえるスーパーショットを披露し、6メートルのロングパットをジャストタッチで沈めて連続バーディを奪いガッツポーズ。最終18番はパーセーブを逃したが、2年連続で楽々と予選通過を果たした。
実は松山、ラウンド中予選カット(ライン)が1オーバー前後だと思い込み17番のセカンドショットは「とにかく狙っていかなければ」と一か八かのギャンブルに出た。だがその作戦がズバリと的中しスーパーバーディに繋がったのだから笑いが止まらない。
テレビ解説を務める中嶋常幸氏は「(17番の)あそこの林からグリーンに乗せてバーディにした選手は初めて見た」と感心しきり。同伴プレーヤーのトム・ワトソン(米)も思い切りの良い松山のプレーに目を細め「ナイスプレー!」を連発した。
本人は「9番ホールを除いてはいいプレーが出来たと思います」と言葉少なだったが、決勝ラウンドでも何かやってくれそうな雰囲気が漂っている。
一方、期待の石川遼は出だしの1番でいきなりトリプルボギーを叩く大誤算。その後バーディを3つ奪ったが、ボギーも5つ叩いて5オーバー77の大叩きで通算9オーバーまでスコアを落とし、カットラインに4打届かず無念の予選落ちを喫している。