20歳の石川&松山、大一番に向け揃って好調をアピール!
2012年4月5日(木)午前10:06
石川遼、松山英樹の20歳の日本コンビがタッグを組んで大一番に挑む。
ゴルフの祭典マスターズ(現地時間5?8日/ジョージア州、オーガスタナショナルGC)開幕を2日後に控え、すでに大勢のパトロンたちが見守る中、プロとアマと立場のまったく違う2人が、一緒に練習ラウンドを行った。
昨季大会のローアマでもある松山はアジアアマチュア選手権連覇で2年連続出場。マスターズウィーク初日の2日には公式会見に臨み「ここに帰ってこられて本当によかった。今は、いいプレーをして来年もここに戻ってくることだけを考える」と、淡々と答えたが、プレーぶりは堂々としたものだった。
「去年とあまり変わっていない」と、会見では口にしたが、練習ラウンドでは得意のドライバーショットが炸裂。フェアウェイキープ率は高く、安定したショットを披露した。「練習場に比べてコースの芝がやわらかい」と昨年の経験を生かしてアイアンを調整。リーディングエッジを削ってヘッドの抜けをよくしたり、ライ角を調整したりして大会に備えている。
あとはオーガスタが誇る“ガラスのグリーン”にどこまで対応できるか。だが水曜日、木曜日と激しいサンダーストームがコースを襲った。オーガスタナショナルGCはハイテクで驚異的な水はけを誇るが、それでも「(大雨が降れば)バーディフェスタ(合戦)になるだろう」と、同大会3勝のフィル・ミケルソン(米)が口にしたような状態が予想される。ここで松山がどれだけ自分のプレーをできるのか。今年も松山のプレーから目が離せない。
一方、異例の特別推薦で出場を決めた石川は、すっかりリラックスしてパトロンたちの前に姿を現した。16番ではパトロンたちの前で松山と並んで水切りショットに挑戦。1発目は失敗したが、2発目を成功させて大喝采を浴びた。シーズン最初のメジャー大会の緊張感とともに、パトロンを味方につけるのもマスターズでの大切な作戦だ。これを見事にやってのけた石川は、コース攻略法を松山に教えるなど余裕の表情。大目標である『20歳でのマスターズ優勝』に向けて、マイペースを貫いている。