T.ビヨーンは自滅でR.マキロイ劇的逆転V達成!
2014年5月26日(月)午前9:33
ローリー・マキロイ(北アイルランド)が7打差を引っくり返し、1年半ぶりにホームグランドのヨーロッパで劇的な勝利を飾った。
欧州ツアーのフラッグシップ大会、BMW PGA選手権は現地時間25日、かつてツアーの本拠地があったウェントワースC(英国)を舞台に最終ラウンドの競技を終了。前日のムービングデーにトーマス・ビヨーン(デンマーク)が怒濤の6連続バーディで後続に5打差をつけ独走態勢に入ったが、この日は6番で痛恨のトリプルボギーを叩いて失速。その間隙を縫って4位タイからスタートしたマキロイが4番パー5のイーグルで波に乗り着々とバーディを積み重ねる。
それでも終盤まで展開はもつれマキロイがトップに立ったのは17番でバーディを奪った直後。頭ひとつ抜け出した元世界No.1が最終18番をバーディで締めくくり6アンダー66の好スコアで通算14アンダー。仲の良いシェーン・ロウリー(アイルランド)に1打差をつけ、初のフラッグシップ大会制覇を成し遂げた。
「ヨーロッパでは18か月も優勝から遠ざかっていから嬉しい。しかもフラッグシップ大会を制したんだから言うことなし」と感無量のマキロイ。「金曜日に少し苦しんだけれど、今日はキャディが『15アンダーまで(スコアを)伸ばそう』と目標を設定してくれた。それには1打足りなかったけれど、上位選手のミスに助けられた。本当に素晴らしい1日だった」と2012年のDPワールドツアー選手権 ドバイ以来の劇的逆転Vを喜んだ。
待ちに待った“強いマキロイ”の復活。「シーズン2戦目のメジャー(全米オープン/6月12?15日)に弾みをつけるためにも、その前に是非勝っておきたかった。念願がかなって最高の気分だ」と、メジャーにピタリと照準を合わせた。
一方、ビヨーンは3オーバー75と崩れ通算12アンダーはルーク・ドナルド(英)とともに3位タイで終戦。それでもビヨーンにとってトップ3入りは今大会での自己ベストフィニッシュだった。
その他、通算9アンダー5位タイにサイモン・ダイソン(英)とスティーブン・ギャラハー(スコットランド)。世界ランク3位のヘンリック・ステンソン(スウェーデン)は通算8アンダー7位タイ、同ランク8位のジャスティン・ローズ(英)は通算4アンダー単独25位に終わっている。