川村予選落ち T.ビヨーン&S.ロウリー首位並走!
2014年5月24日(土)午前9:26
欧州ツアーのフラッグシップ大会、BMW PGA選手権は現地時間23日、かつてツアーの本拠地があったウェントワースC(英国)を舞台にサスペンデッドとなった第1ラウンドと第2ラウンドの競技を行った。前日1オーバー暫定78位タイに甘んじていた川村昌弘は巻き返しを狙ってスタート。1番でボギーが先行したものの、4番、8番とバーディを重ね順調に予選通過に向かっていた。しかし通算イーブンパーで迎えた大詰めの17番パー5で痛恨のボギーを叩くと、最終18番ではダブルボギーで2オーバー74。通算3オーバー75位に順位を落とし、カットラインに1打及ばず予選落ちを喫した。
国内ツアーではなく、アジアンツアーや欧州ツアーに目を向けて戦い続けている20歳の川村。今回は大事な終盤でミスを犯して予選落ちしたが、この経験は必ずいつか生きて来るに違いない。
一方、前日10アンダー62を叩き出した43歳のトーマス・ビヨーン(デンマーク)は13番までに2つスコアを落としたが、上り4ホールの2バーディでしっかり帳尻を合わせ、イーブンパー72。「今日は本当にタフなコンディションだった。特にフロントナインはリズムが合わず難しかった。しかも(同じ組の)レティーフ(グーセン/南ア)が腰痛のため5ホールでいなくなってしまった。それからはずっと待ちだった。でも、いい上りができてうれしいよ」と通算10アンダーでトーナメントをリードするベテランは余裕の笑みを見せた。
また、2009年アイリッシュ・オープンにアマチュアで出場し、悪天候の中で優勝した経験を持つシェーン・ロウリー(アイルランド)も本領を発揮。5バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの2アンダー70。通算10アンダーまでスコアを伸ばしてビヨーンと首位を分け合った。「雨も降ってフロントナインはタフだったけれど、バックナインは良かったよ」と笑顔で2年ぶりのツアー3勝目を狙う。
その他、元世界ランクNo.1のルーク・ドナルド(英)とラファエル・カブレラ-ベロ(スペイン)の2人が通算6アンダー3位タイにおり、世界ランクNo.1になるチャンスのあるヘンリック・ステンソン(スウェーデン)とローリー・マキロイ(北アイルランド)ら4人が通算5アンダー5位タイの好位置をキープ。リー・ウェストウッド(英)が通算2アンダー19位タイ、ジャスティン・ローズ(英)、マーティン・カイマー(独)は通算1アンダー29位タイ。先週、欧州ツアー最年長優勝記録を塗り替えたばかりのミゲール・A・ヒメネス(スペイン)は通算イーブンパー39位タイにつけている。