T.ビヨーンがコースレコードで暫定首位! 川村は暫定78位タイ
2014年5月23日(金)午前11:01
川村昌弘の欧州ツアー、フラッグシップ大会挑戦初日は苦しい戦いとなった。
かつて同ツアーの本拠地があったウェントワースC(英国)を舞台に現地時間22日にBMW PGA選手権が開幕したが、第1ラウンドは雷雨のため2度の中断を挟み、33人がホールアウトできずに日没サスペンデッドとなった。そんな中、最初の中断直前に10アンダー62を叩き出したトーマス・ビヨーン(デンマーク)が暫定ながら単独首位。8アンダー64で回ったシェーン・ロウリー(アイルランド)が暫定単独2位で続き、さらに1打差の暫定単独3位でラファエル・カブレラ-ベロ(スペイン)が追走する展開だ。
主催者推薦での出場を果たした川村はこの日、7番、8番で連続ボギーを叩くなど苦戦しながら必死でプレーを続けた。10番パー3でようやくこの日最初のバーディを奪ったが、11番のボギーですぐに帳消しにしてしまう。14番パー3でバーディを奪取するも、15番でボギー。最終18番でもバーディを奪ったものの、結局1オーバー73。首位のビヨーンとは11打差の暫定78位タイと、予選通過には巻き返しが必要になってしまった。
一方、初日暫定ながら単独トップに立ったビヨーンは会心のゴルフを披露した。5バーディ、ノーボギーで迎えた12番パー5で1.8メートルのパットを沈めてイーグル奪取。その後も3つのバーディを重ねて10アンダー62。9年間住んでいたウェントワースの改造されたウェストコースでコースレコードを叩き出した。「ちょうどスコアカードにサインしているときにサイレンが鳴った。(同組の)スティーブン・ギャラハーが『君はひどい1日をプレーしたんじゃなかったのか? ん?』と聞いたよ。天気が悪くなる予兆があったので、ホールアウトできてよかった」と笑い、昨年12月のネッドバンク・ゴルフチャレンジ以来となるツアー通算16勝目に向かって突き進む。
また、同週開催の米男子ツアー、クラウン・プラザ招待 at コロニアル(テキサス州コロニアルCC)でプレーしているアダム・スコット(豪)の結果次第だが、今週スコットを抜いて世界ランクNo.1に浮上するチャンスがあるヘンリック・ステンソン(スウェーデン)は、4アンダー68でラウンドを終えて暫定8位タイとまずまずのスタート。テニスの元世界ランクNo.1 カロライン・ウォズニアッキとの婚約解消で話題のローリー・マキロイ(北アイルランド)、2週前に米ツアーのザ・プレーヤーズ選手権を制したマーティン・カイマー(独)も同じ位置にいる。
メジャー3勝のパドレイ・ハリントン(アイルランド)が3アンダー69で回り暫定14位タイ、ジャスティン・ローズ(英)、イアン・ポルター(英)の地元勢2人は2アンダー70で暫定22位タイ。ルーク・ドナルド(英)、リー・ウェストウッド(英)は1アンダー71で暫定35位タイ。先週、自らが持つ欧州ツアー史上最年長V記録を塗り替えたばかりの50歳、ミゲール・A・ヒメネス(スペイン)はイーブンパー72でホールアウトし、アーニー・エルス(南ア)らと並び暫定58位タイと出遅れている。