魅せたイーグル! 石川手応えの13位タイで終戦
2012年1月30日(月)午前11:19
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トップ10入りはならなかったものの、石川遼はシーズン2戦目で大きな手応えと自信をつかんだ。
現地時間29日に行われた米男子ツアーの今季第4戦、ファーマーズ・インシュランス・オープン最終ラウンド(カリフォルニア州、トリーパインズGC)。11位タイからスタートした石川は、出だし直後の2番で絶妙のタッチでバーディパットを決める幸先の良い滑り出しを見せる。
ところが続く3番パー3ではティーショットがバンカーにつかまり、目玉のライから上手く打ったが寄せ切れずにパーセーブならず。さらに4番でも短いパットを外しボギーと、このままズルズル後退するかに思われた。
イヤな流れを断ち切ったのは6番パー5。左ラフからの残り250ヤードをピン手前3メートルに乗せ、それを慎重に沈めてイーグル奪取。さらに9番パー5でもバーディを奪い、前半終了時点でトップ10圏内まで順位を上げた。
しかし10番で奥のラフからのアプローチを寄せ切れずボギー。12番でもボギーを叩いた後、残り6ホールはすべてスコアカード通りのプレーが続き結局イーブンパー72止まり。前日より2ランクダウンの通算9アンダー13位タイにとどまった。
「アイアンの距離感が合わなくて苦しかった」と難コンディションに手を焼いた石川。だがショット的には「攻めるホールと守るホールの優先順位を決めてきっちりそれを守れたのが良かった」と手応えを口にする。
今ひとつスコアを伸ばせなかったのは、前日まで入っていた「中距離のパットが入らなかった」こと。最終18番でもそのミドルパットが惜しくもカップの左に外れてバーディならず。それが入っていればトップ10入りだっただけに悔やまれる。
それでも「去年やおととしまでの自分なら、いつも通りのプレーでは通用しなかった。でも今回はノーマルにやることが大事なんだと思った」とレベルアップを実感した様子。この貴重な体験を今後の戦いに活かしたい。
なお、大会はプレーオフの末にブラント・スネデカー(米)が優勝を飾っている。