降雨のため進行が遅れ日没サスペンデッドとなった初日、40代のベテランたちが上位を賑わした。

　現地時間6日開幕した米男子ツアーのPODS選手権（フロリダ州タンパベイ、インニスブルック・リゾート＆GC）第1ラウンドは、今季同ツアーでは初めて雨による中断に見舞われ、多くの選手がホールアウトできないまま日没となった。そんな悪コンディションの中、気を吐いたのがベテラン勢だ。45歳のバート・ブライアント（米）が6バーディ、ノーボギーの6アンダー65で回り暫定トップ。1打差の暫定2位タイに47歳のケニー・ペリー（米）、44歳のジェフ・マガート（米）、43歳のリー・ジャンセン（米／15ホール終了）、34歳のスチュワート・シンク（米）が続いた。

　暫定首位のブライアントは昨年、右腰の故障で夏場の3か月を棒に振ると、今度は右ひじ痛を発症してクラブを握れないままオフへ突入。年齢を考えると諦めそうになったこともあるというが、そういうときにこそ試合で結果を出すことが最高の薬になる。「今日のプレーは自信になった」と言ったブライアントの表情には、ゴルフができる喜びが満ちあふれていた。

　またWGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権の決勝でタイガー・ウッズ（米）に8アンド7の大差で敗北を喫したシンクは、それ以来の登場で好スタートを切った。「決勝ではタイガーに負けたけれど、そこまで進めたことの方が大きい。かえって自信がついたよ」と柔和な笑顔で、上位進出を誓った。

　日本勢では丸山茂樹が11ホール終了時点で2アンダーまでスコアを伸ばし、暫定22位タイにつけている。スタートホールの1番パー5でいきなりボギーを叩いたが、続く2番ですかさずバーディを奪い返し、前半を3バーディ、1ボギーの2アンダーで折り返すと、後半2ホールはスコアカード通りのプレーを続けた。しかし現在賞金ランク15位につけている今田竜二は、自宅のある地元の大会にも関わらず2バーディ、3ボギーの1オーバー72で、暫定93位タイと出遅れている。

　一方前週のザ・ホンダ・クラシックで3年半ぶりのツアー優勝を飾ったアーニー・エルス（南ア）は11ホールを終え、2バーディ、2ボギーのイーブンパーで暫定70位タイと、まだエンジンはかかっていない。