川村が欧州ビッグイベントに挑戦! H.ステンソンは王座奪取へ
2014年5月22日(木)午後0:37
川村昌弘が大金星に向かって突き進む。
かつて欧州ツアーの本拠地があったウェントワースC(英国)を舞台に行われる同ツアーのフラッグシップ大会、BMW PGA選手権は、現地時間22日に開幕。日本ツアーとアジアンツアー共催だった昨年のアジアパシフィック パナソニックオープン優勝者で、今季アジアを舞台にプレーを続けてきた川村は主催者推薦で出場できることになった。
同大会の日本人出場は10年ぶり3人目(1998、99年友利勝良、2004年佐藤信人)。ビッグイベントとあって出場資格は厳しいが、外国人でありながら推薦がもらえるということは力がある程度認められたということ。その恩に報いるためにも、結果を出したいところだ。
世界の注目はヘンリック・ステンソン(スウェーデン)に集まっている。しばらくの間、世界ランクNo.1に君臨していたタイガー・ウッズ(米)が腰痛で戦線を離脱していることから、王座争いが激化。先週、プレーしていなかったアダム・スコット(豪)が頂点に立ったばかりだが、現在スコット、タイガーに続く同ランクNo.3にいるステンソンに今週、王座を奪い取るチャンスが早くもめぐってきたのだ。
ステンソンの今大会の成績が、同週開催の米男子ツアー、クラウン・プラザ招待 at コロニアル(テキサス州コロニアルCC)でのスコットの順位より上なら、王座をつかむことができる。ステンソンは最後に同大会でプレーした2010年まで10年連続で出場し、トップ10入りは1度だけと苦手にしているが、「やるだけだけど、考え過ぎないようにしている。自分のゴルフがしっかりできるようになれば、近い将来結果が出るとわかっているからね」と冷静。昨季の欧米両ツアー同時年間王者は、目先のことに動じたりせず、自分のゴルフを貫くつもりだ。
また、もうひとり違う意味で話題を集めている男がいる。元世界ランクNo.1のローリー・マキロイ(北アイルランド)だ。昨年の大晦日に婚約し、マスターズでは前日のパー3コンテストでキャディを務めてもらうなど仲睦まじかったテニスの元世界ランクNo.1 カロライン・ウォズニアッキとの婚約を破棄したのだ。しかも、結婚式の招待状を発送してからというタイミング。一体何があったのか。
大会前の会見で「問題は僕にある。招待状をつくった時に、まだ結婚への準備ができていないと気付いた」と、潔く認めたマキロイ。当然、2人は破局。「彼女の今後の幸せを祈っているし、僕らが過ごした素晴らしい時間に感謝したい」と、きれいに締めくくったが、どんな修羅場があったのか、想像しただけで恐ろしい。それでも、プライベートのゴタゴタを吹っ切るためにも、結果は必要とあって今大会に全力で挑む。
先週欧州ツアー史上最年長V記録を自ら塗り替えたミゲール・A・ヒメネス(スペイン)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)、マーティン・カイマー(独)ら好調な面々や、リー・ウェストウッド、ジャスティン・ローズ、ルーク・ドナルドの地元勢ももちろん出場。戦いは激しいものになりそうだ。