海外男子
伏兵L.グローバー、逃げ切りでメジャー初制覇! P.ミケルソン及ばず
2009年6月23日(火)午後0:20
プレー中のポーカーフェイスから一転し、笑顔でガッツポーズ。すぐにキャップのツバで顔を覆い、歓喜の涙があふれるのを隠す。5日間に及ぶガマン比べを制したルーカス・グローバー(米)が勝利の美酒に浸った瞬間だ。
今季メジャー第2戦の第109回 全米オープンは現地時間22日、ニューヨーク州ベスページ・ステート・パーク(ブラックC)を舞台にサスペンデッドとなった最終ラウンドの競技を終了。前日通算7アンダーでリッキー・バーンズ(米)と並び首位タイに立っていたグローバーが3オーバー73とスコアを崩したものの、フィル・ミケルソン(米)、デビッド・デュバル(米)、バーンズを2打差で振り切り、悲願のメジャー初制覇を果たした。
連覇を狙ったディフェンディング・チャンピオンのタイガー・ウッズ(米)は、1アンダー69にとどまり通算イーブンパー6位タイ。世界ランク4位のセルヒオ・ガルシア(スペイン)が、マイク・ウィアー(カナダ)、アンソニー・キム(米)らと同じ通算2オーバー10位タイに入った。また、日本勢で唯一予選を突破した矢野東は2オーバー72でフィニッシュ。初出場となった全米オープンを通算6オーバー27位タイで終えた。
前日、最終ラウンドの2ホール目のティーショットを打った時点で順延が決定したグローバー。バーンズとともに後続には5ストロークのリードがあったものの、疲労とメジャータイトルのプレッシャーに襲われ、前半だけで3つスコアを崩してしまった。
あっという間にリードはなくなり、バックナインは大混戦。13番パー5のイーグルで通算4アンダーとしたミケルソン、元世界ランクNo.1のデビッド・デュバル(米)らの名前がリーダーボードをにぎわせ、誰が勝つのかまったくわからない大詰めへと突入した。
それでもグローバーが16番パー4で渾身のバーディを奪うと、逆にミケルソン、デュバルはスコアを落とす。17番でミケルソンがボギーを叩き2打差とすると、グローバーは最終ホールをきっちりパーに収め、5日間に渡る激闘に終止符を打った。「これ(優勝)が夢じゃないかリーダーボードを何度も見て確かめたよ。本当にうれしい」と喜びを爆発させたグローバー。「ガマンの連続だったから、シンプルに考えてゴルフをしたんだ。今大会は忍耐力のテストみたいだったから、ハートの強さが問われたよ」と粘り強いプレーを心掛けたことが勝因につながった。
29歳のグローバーは03年にネイションワイドツアー(下部ツアー)で優勝。04年からPGAツアーに本格参戦し、05年のフナイ・クラシックでツアー初Vを達成していたが、その後は低迷が続きトップ10入りもままならなかった。それでも復活を目指した今季は、出場3戦目のビュイック招待で3位タイに入ると、5月のクエールハロー選手権では2位タイ。順調に調子を上げ、ついにビッグタイトルを獲得した。5日間地味ながらも安定したゴルフを貫いたグローバー。メジャー優勝を飾り、今後はさらなる飛躍が期待される。
今季メジャー第2戦の第109回 全米オープンは現地時間22日、ニューヨーク州ベスページ・ステート・パーク(ブラックC)を舞台にサスペンデッドとなった最終ラウンドの競技を終了。前日通算7アンダーでリッキー・バーンズ(米)と並び首位タイに立っていたグローバーが3オーバー73とスコアを崩したものの、フィル・ミケルソン(米)、デビッド・デュバル(米)、バーンズを2打差で振り切り、悲願のメジャー初制覇を果たした。
連覇を狙ったディフェンディング・チャンピオンのタイガー・ウッズ(米)は、1アンダー69にとどまり通算イーブンパー6位タイ。世界ランク4位のセルヒオ・ガルシア(スペイン)が、マイク・ウィアー(カナダ)、アンソニー・キム(米)らと同じ通算2オーバー10位タイに入った。また、日本勢で唯一予選を突破した矢野東は2オーバー72でフィニッシュ。初出場となった全米オープンを通算6オーバー27位タイで終えた。
前日、最終ラウンドの2ホール目のティーショットを打った時点で順延が決定したグローバー。バーンズとともに後続には5ストロークのリードがあったものの、疲労とメジャータイトルのプレッシャーに襲われ、前半だけで3つスコアを崩してしまった。
あっという間にリードはなくなり、バックナインは大混戦。13番パー5のイーグルで通算4アンダーとしたミケルソン、元世界ランクNo.1のデビッド・デュバル(米)らの名前がリーダーボードをにぎわせ、誰が勝つのかまったくわからない大詰めへと突入した。
それでもグローバーが16番パー4で渾身のバーディを奪うと、逆にミケルソン、デュバルはスコアを落とす。17番でミケルソンがボギーを叩き2打差とすると、グローバーは最終ホールをきっちりパーに収め、5日間に渡る激闘に終止符を打った。「これ(優勝)が夢じゃないかリーダーボードを何度も見て確かめたよ。本当にうれしい」と喜びを爆発させたグローバー。「ガマンの連続だったから、シンプルに考えてゴルフをしたんだ。今大会は忍耐力のテストみたいだったから、ハートの強さが問われたよ」と粘り強いプレーを心掛けたことが勝因につながった。
29歳のグローバーは03年にネイションワイドツアー(下部ツアー)で優勝。04年からPGAツアーに本格参戦し、05年のフナイ・クラシックでツアー初Vを達成していたが、その後は低迷が続きトップ10入りもままならなかった。それでも復活を目指した今季は、出場3戦目のビュイック招待で3位タイに入ると、5月のクエールハロー選手権では2位タイ。順調に調子を上げ、ついにビッグタイトルを獲得した。5日間地味ながらも安定したゴルフを貫いたグローバー。メジャー優勝を飾り、今後はさらなる飛躍が期待される。








