日本勢で唯一予選を突破した藤田寛之だが、3日目は不完全燃焼に終わった。

　米男子ツアーの今季メジャー最終戦、第90回 全米プロゴルフ選手権は現地時間の9日、第3ラウンドを行った。しかし、午後になり会場のミシガン州ブルームフィールド・タウンシップ、オークランドヒルズCCが豪雨に見舞われると、午後6時半頃サスペンデッドが決定した。

　この日午前10時スタートだった藤田は、幸運にも午後2時16分に競技が中断される前にホールアウトすることが出来た。だが、そのアドバンテージを生かせず、スコアを落とし、順位を下げた。前日は粘り強いプレーでイーブンパー70にスコアをまとめたものの、第3ラウンドは前半だけで5つのボギー。『40』で折り返すと、後半は2つのバーディを奪い返したが、6オーバー76を叩いた。通算13オーバーで、前日の48位タイから暫定65位タイに後退した。

　藤田にとって今大会が05年の全英オープンに次いでメジャー2戦目。メジャー常連の谷口徹や、今季米ツアーで優勝を飾っている今田竜二が予選すらクリア出来ない中、第2ラウンドに好プレーを見せた。決勝ラウンドにコマを進めたことは評価に値するだけに、残り1日さらなる上位を目指し、悔いのない戦いを貫いて欲しい。