海外男子
片山、粘った6位タイ 遼クンは予選落ち
2009年4月11日(土)午前11:50
快晴微風だった初日とは打って変わり、強い風が選手を苦しめた第2ラウンド。片山晋呉が上位をキープし、石川遼は無念の予選落ちを喫した。
今季メジャー初戦、第73回 マスターズはジョージア州オーガスタのオーガスタナショナルGCを舞台に現地時間の10日、第2ラウンドの競技を終了。前日4位タイの好位置につけた片山は、スコアを1つ落としながらも通算4アンダーで6位タイをキープした。
それまで幾度となく惜しいバーディチャンスにパットを決められず、2ボギーで最終18番を迎えた片山は、風の中渾身のティーショットをフェアウェイど真ん中に運ぶと、第2打をピンそば約2メートルのバーディチャンスにぴたり。微妙に右から左に切れるラインを読み切ってパットを沈め、派手なガッツポーズで喜びを爆発させた。
「うれしかったですねぇ、あの18番のバーディは。これ(バーディパット)が入れば、すべてが報われると思って打ちました。練習ラウンドを通してもこの風は一度も経験したことがない。バーディパットは入らなかったけれど、厳しいパーパットはすべて入っている。このコンディションでボギー2つだけというのは評価出来る」と滑らかな口調で感想をまくしたてた片山。その表情には2日間、耐え切った達成感がうかがえた。首位に並ぶチャド・キャンベル(米)、ケニー・ぺリー(米)とは5打差あるが、6位タイは十分優勝圏内。「こういう位置で戦うためにやっている」と残り2日、優勝戦線に食らいつく覚悟でいる。
一方、注目の17歳、石川は苦戦を強いられた。スタートホールの1番からいきなりティーショットを左の林に打ち込むトラブル。その後も何度かパトロン(ギャラリー)の中に打ち込むなど、風とコースに翻弄された。それでも15番パー5でバーディを奪い、通算2オーバーまでスコアを戻し、残り3ホールで1つでもバーディを奪えば予選突破も夢ではなかった。しかし「自分ではいいショットだと思った」と言う16番のティーショットがグリーンサイドのバンカーにつかまり、寄らず入らずのダブルボギー。それで意気消沈したのか、17番でも連続ダブルボギーを叩き、通算6オーバー73位タイで決勝ラウンド進出を逃した。
「楽しみたかったけれど、36ホール中1つも楽しむことが出来なかった」と悔しそうな表情を浮かべた石川。だがメジャーの場で随所に非凡な才能を垣間見せた17歳の挑戦はまだ始まったばかり。最後は「必ずここに戻って来る」と次回の挑戦を胸に誓ってオーガスタを後にした。
上位は首位タイと1打差の3位にアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)が続き、通算6アンダー、単独4位にトッド・ハミルトン(米)。2日目『65』と爆発したアンソニー・キム(米)が60人以上をごぼう抜きにし、通算4アンダー6位タイに急浮上したが、タイガー・ウッズ(米)はスコアを伸ばせず、通算2アンダー19位タイにとどまっている。
今季メジャー初戦、第73回 マスターズはジョージア州オーガスタのオーガスタナショナルGCを舞台に現地時間の10日、第2ラウンドの競技を終了。前日4位タイの好位置につけた片山は、スコアを1つ落としながらも通算4アンダーで6位タイをキープした。
それまで幾度となく惜しいバーディチャンスにパットを決められず、2ボギーで最終18番を迎えた片山は、風の中渾身のティーショットをフェアウェイど真ん中に運ぶと、第2打をピンそば約2メートルのバーディチャンスにぴたり。微妙に右から左に切れるラインを読み切ってパットを沈め、派手なガッツポーズで喜びを爆発させた。
「うれしかったですねぇ、あの18番のバーディは。これ(バーディパット)が入れば、すべてが報われると思って打ちました。練習ラウンドを通してもこの風は一度も経験したことがない。バーディパットは入らなかったけれど、厳しいパーパットはすべて入っている。このコンディションでボギー2つだけというのは評価出来る」と滑らかな口調で感想をまくしたてた片山。その表情には2日間、耐え切った達成感がうかがえた。首位に並ぶチャド・キャンベル(米)、ケニー・ぺリー(米)とは5打差あるが、6位タイは十分優勝圏内。「こういう位置で戦うためにやっている」と残り2日、優勝戦線に食らいつく覚悟でいる。
一方、注目の17歳、石川は苦戦を強いられた。スタートホールの1番からいきなりティーショットを左の林に打ち込むトラブル。その後も何度かパトロン(ギャラリー)の中に打ち込むなど、風とコースに翻弄された。それでも15番パー5でバーディを奪い、通算2オーバーまでスコアを戻し、残り3ホールで1つでもバーディを奪えば予選突破も夢ではなかった。しかし「自分ではいいショットだと思った」と言う16番のティーショットがグリーンサイドのバンカーにつかまり、寄らず入らずのダブルボギー。それで意気消沈したのか、17番でも連続ダブルボギーを叩き、通算6オーバー73位タイで決勝ラウンド進出を逃した。
「楽しみたかったけれど、36ホール中1つも楽しむことが出来なかった」と悔しそうな表情を浮かべた石川。だがメジャーの場で随所に非凡な才能を垣間見せた17歳の挑戦はまだ始まったばかり。最後は「必ずここに戻って来る」と次回の挑戦を胸に誓ってオーガスタを後にした。
上位は首位タイと1打差の3位にアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)が続き、通算6アンダー、単独4位にトッド・ハミルトン(米)。2日目『65』と爆発したアンソニー・キム(米)が60人以上をごぼう抜きにし、通算4アンダー6位タイに急浮上したが、タイガー・ウッズ(米)はスコアを伸ばせず、通算2アンダー19位タイにとどまっている。








