強力な布陣で挑む日本チームが、納得の10位タイで初日を終えた。

　世界の28か国を一堂に会し現地時間の27日、中国・深センのミッションヒルズGCで開幕した国別の対抗戦オメガ・ミッションヒルズ・ワールドカップゴルフ。各国2人の良かった方のスコアを採用するベストボール方式で競われた第1ラウンドは、10アンダー62と爆発したドイツチームが単独トップに立った。

　先のダンロップフェニックストーナメントに来日したその足で中国入りしたマーティン・カイマーと米ツアーを中心に活躍するアレックス・チェイカの2人が組んだドイツチームは、出だしカイマーが3連続バーディで飛び出すと続く4番でチェイカがバーディを決め、最高の滑り出し。しかも7番ではカイマーが約20メートルものイーグルパットを沈め、その時点で6アンダーまでスコアを伸ばした。

「あんなに長いパットを決めたのは人生で初めて。何だかご褒美をもらった気分」と手放しで喜んだカイマー。相棒のチェイカは全英オープン直後に首の手術を受けており、本調子ではないが、その後も絶妙のコンビネーションでスコアを伸ばし10アンダー62でフィニッシュ。2位の豪州チーム（ブレンダン・ジョーンズ＆リチャード・グリーン）に1打差をつけ単独トップに立った。

　その他、8アンダー64、3位タイにアメリカ、スペイン、カナダの各チームが続き、コリン・モンゴメリー率いるディフェンディング・チャンピオンのスコットランドチームは4アンダー68の平凡なスコアで16位タイと出遅れた。

　一方、米ツアーで念願の白星を挙げ、賞金ランクも上位に食い込んだ今田竜二と、国内ツアーでトップを張る谷口徹がコンビを組む日本チームは、ノーボギーの6アンダー66で10位タイからのスタート。出だしの2、3番で今田が連続バーディを奪うと、4番で谷口が10メートル以上のチップインを決めて波に乗る。ひとりがミスをすると、もうひとりがカバーをするなど、コンビネーションも上手く行き「今日は2人がよく噛み合いました」と納得の表情を浮かべた。「チーム戦は初日からプレッシャーがかかる」と口を揃えるが、普段から仲の良い2人のこと、2日目以降さらにエンジンがかかりそうだ。

　ちなみに2日目は2人が1つのボールを交互に打つオルタネート方式（フォーサム）で競われる。難しいフォーマットでどれだけスコアを伸ばせるかが勝敗を分けることになる。