連日のサスペンデッドにもかかわらず、丸山茂樹、今田竜二の日本勢が順位を上げた。

　米男子ツアーのPODS選手権はフロリダ州タンパベイのインニスブルック・リゾート＆GCを舞台に現地時間の7日、日没順延となった第1ラウンドの続きと第2ラウンドを行ったが、前日以上の激しい嵐が会場を直撃。2日連続サスペンデッドとなった。

　暫定トップに立ったのは9ホール終了時点で3つスコアを伸ばし、通算8アンダーとした44歳のジェフ・マガート（米）。出だし4ホールで3つのバーディを奪い混戦を抜け出した。3打差の暫定2位タイにケニー・ペリー（米／9ホール終了）とD.J.トラハン（米／7ホール終了）が続き、前日大健闘のベテラン、バート・ブライアント（米／7ホール終了）は通算4アンダーで、ショーン・オヘア（米／10ホール終了）らとともに暫定4位タイに後退。またディフェンディング・チャンピオンのマーク・カルカベッキア（米）が通算3アンダーで暫定7位タイにつけ「まだ試合は終わっていない」と巻き返しを誓っている。

　難コンディションの中、日本勢は丸山が3バーディ、3ボギーのイーブンパー71にスコアをまとめ、通算2アンダー暫定18位タイに浮上。好調なショットにパットがついていかずスコアは伸ばせなかったが、それは上位も同じ。しかも予選ラウンドを既にホールアウトできているため、大会3日目は早朝に第2ラウンドの続きを消化する必要もない。決勝ラウンド以降の戦い如何では、十分上位進出のチャンスがある。

　もう1人、今田は初日暫定93位タイと出遅れ心配されたが、第2ラウンドは10ホール終了時点で3バーディ、1ボギーで通算1アンダー暫定26位タイに順位を上げた。日本勢は2人とも我慢比べの展開の方が有利。そういった意味でも今大会は期待できる。

　しかし前週3年半ぶりに米ツアー優勝を飾ったアーニー・エルス（南ア）は大苦戦。「タフな1日だった」と2日連続の2オーバー73に渋い顔。4つバーディを奪いながら、同じ数だけボギーを叩き、さらに7番パー4ではダブルボギーの大誤算。通算4オーバーは予選落ちが濃厚だ。