降雨によるサスペンデッドが決まった大会2日目、48歳のケニー・ペリー（米）が依然好調を維持している。

　米男子ツアーのトラベラーズ選手権（コネチカット州クロムウェル、TPCリバー・ハイランズ）は現地時間の26日、第2ラウンドの競技を行った。だが、最終組が9ホールを終了した時点で荒天により一時中断。天候回復の見込みがないため、そのまま順延となった。

　そんな中、初日コースレコードタイの『61』をマークしたペリーが2アンダー68にスコアをまとめ、通算11アンダーで暫定首位を守った。そして2打差の暫定2位にライアン・ムーア（米）が浮上。通算8アンダー暫定3位タイにスランプ脱出を狙うアンソニー・キム（米／13ホール終了）、今季好調のデビッド・トムズ（米／13ホール終了）、ポール・ゴイドス（米／13ホール終了）らが続いている。

　第1ラウンドまずまずの滑り出しを見せた全米オープンチャンピオンのルーカス・グローバー（米）は3連続ボギーを叩くなど乱れ、1オーバー71。通算4アンダーは前日の8位タイから暫定45位タイに後退した。同じく全米オープンで健闘が目立ったリッキー・バーンズ（米）は15ホールを終了してイーブンパーペース。通算5アンダーは暫定28位タイにとどまっている。

　暫定ながらトップを守ったペリーは「今日はショットの調子がすごく良かった。フェアウェイも外していないし、18ホール中16ホールでパーオンしている。ただグリーンのスピードに対応できず、パットが全く入らなかった。昨日25パットだったのが今日は32パット。これがそっくり昨日と今日のスコアの差（61-68）になっている」と分析した。「ピンポジションも難しかったし、タッチも合っていなかったので、まあ、この結果は仕方ない。でも全体的にゴルフの調子が良いので満足している」。

　今季序盤のFBRオープンで優勝したとき、「永久シードの通算20勝を目指す」と宣言して話題になったペリー。20勝までにはあと7つ勝たなければならず、本人も「現実味のない目標だと思われる」のは覚悟の上。だが「去年ライダーカップに出たい、と言ったときは皆、そんなのできるわけないとバカにした。それでも、実際シーズン3勝してライダーカップに出場できた。（永久シードも）可能性がないわけじゃない」と本人は大まじめ。まずは今週、通算14勝目を確保するのが先決だ。

　一方、初日大きく出遅れた今田竜二は、第2ラウンド後半に3連続バーディを奪って3アンダー67でホールアウト。通算3アンダーは暫定61位タイまで順位を上げた。だが現時点の予選カットラインが通算3アンダー。決勝ラウンド進出か否かは、27日の午前中（現地）に判明する。