シード権をかけた熾烈な戦いが再び始まった。

　米男子ツアーのフォールシリーズ第2戦、ターニング・ストーン・リゾート選手権（ニューヨーク州ベローナ、アツニョテGC at ターニング・ストーン・リゾート）が現地時間の2日開幕した。第1ラウンドは、全英オープン並みに気温が下がった上、地面が濡れて風が吹く難しいコンディション。そんな中、6バーディ、1ボギーの5アンダー67をマークしたジェフ・オーバートン（米）が単独トップに立った。

　1打差の2位タイにスティーブ・アラン（豪）とマイケル・アレン（米）の2人が続き、3アンダー69、4位タイにカルロス・フランコ（パラグアイ）、タグ・リディングス（米）、ジェイソン・デイ（豪）がつけている。4位タイまでの上位6人は全員がまだ来季のシード権を確保していない賞金ランク三桁台の選手たち。シード権内の賞金ランク125位以内を目指し、フォールシリーズには背水の陣で挑んでいる。

「午後になって太陽が顔を出してから、少しコンディションはましになったけれど、下が濡れているからコースはすごく長く感じた。でもドライバーの調子が良かったから好スコアで回ることが出来た。今日は自分が飛ばし屋だ、ってことを有り難く感じたよ」と言うのは単独トップに立ったオーバートン。現在の同ランクは142位だが、精神的なモヤモヤを吹き飛ばすため、一刻も早くシードを決めてしまいたいところだ。

　一方、フェデックスカップポイントランク上位選手（トップ30）だけに出場が許されるザ・ツアー選手権に出場し、現在賞金ランク14位とシード権争いには全く関係のない今田竜二はこの日、2バーディ、2ボギーのイーブンパー72で回り、28位タイからのスタート。「あまりにもコンディションが難しいから、3アンダー69で回れたなんて信じられない」と4位タイの好発進を切ったフランコが感慨深げに呟き、上位選手が「心身共に消耗した」と口を揃える状況の中で、イーブンパーはまずまずの滑り出しと言えそうだ。

　ちなみに今大会の出場選手中、もっとも賞金ランク上位につけるのはロバート・アレンビー（豪）で13位。初日のアレンビーは1アンダー71で14位タイにつけている。