ツアー通算4勝目を狙う丸山茂樹が我慢のゴルフで好位置をキープした。

　米男子ツアーのフルフィールドによる09年シーズン初戦、ソニー・オープン・イン・ハワイは同地のオアフ島、ワイアラエCCを舞台に現地時間の17日、第3ラウンドの競技を終了した。ムービングデーのこの日、丸山は前半2つのバーディを奪った後、スコアカード通りのプレーで2アンダー68止まり。しかし上位もスコアが伸びず、首位のマスターズチャンピオン、ザック・ジョンソン（米）に1打差の2位タイに踏ん張った。

　年々コースの距離が伸び、飛ばし屋が増える中、「飛距離を求め過ぎてスイングを崩してしまった」丸山。今週は3日間を通し、「リズム、テンポを一定にすること」と「グリッププレッシャーを一定にすること」をテーマに、結果に一喜一憂することなく平常心の戦いを続けてきた。ショットが良かっただけに、もう少しチャンスでパットを沈めておきたかったが、首位と1打差はあってないようなもの。混戦を抜け出すためには、最終日も平常心を保ちたい。

　上位は通算10アンダーのジョンソンがトップに立ち、「誰が勝ってもおかしくない展開。明日、自分のプレーに徹することが出来た選手が優勝する」と予想した。丸山と同じ2位タイには3年前の今大会の覇者デビッド・トムズ（米）、前日トップのネイザン・グリーン（豪）、ブライアン・ゲイ（米）がつけている。この日のベストスコア『62』をマークした18歳の日系人ゴルファー、タッド・フジカワ（米）が通算8アンダー6位タイに急浮上。2年前にツアー史上2番目の年少記録で予選を突破し、話題を独占したフジカワが再び上位を賑わしたことで、地元ハワイのギャラリーは大きな盛り上がりを見せている。

　日本勢は4アンダー66で回った今田竜二が通算3アンダーとし、予選ラウンド終了時の63位タイから31位タイに大きく順位を上げた。だが、前日16位タイの谷原秀人は3オーバー73と崩れ、通算イーブンパー55位タイに後退し、矢野東は通算1オーバー62位タイ。4オーバー74を叩いた高山準平は、決勝進出した選手の中で2番目に順位の低い77位に低迷している。尚、近藤共弘、岩田寛、甲斐慎太郎の各選手は予選ですでに姿を消している。