海外男子
?2008 全英オープン? G.ノーマンが鮮烈復活! P.ハリントン連覇
2008年12月27日(土)午後0:10
米男子ツアーメジャー第3戦の全英オープン(現地時間7月17?20日)。パドレイ・ハリントン(アイルランド)の連覇以上に話題になったのが、ゴルフ界のカリスマ、グレッグ・ノーマン(豪)の復活だった。
英、リバプール郊外のロイヤル・バークデールを舞台に幕を開けた同大会。タイガー・ウッズ(米)の不在で誰が勝ってもおかしくない混戦模様が予測されたが、予選ラウンドから思わぬ展開が繰り広げられる。「最近はゴルフよりもテニスをすることの方が多い」と言う、53歳のノーマンが主役に躍り出たのだ。
かつて世界ランクNo.1の座に君臨したホワイトシャークもここ数年、いや10年以上第一線から遠ざかり、近年はコース設計などのビジネスの方が本業になっていた。ところが初日イーブンパー70で首位グループに1打差の4位タイにつけると、2日目には単独2位に浮上。「メジャー、風、コンディション、すべての要素がこれまでのゴルフ人生でもっともタフ。横風のせいで狙いより50ヤードも60ヤードもボールが左右にバラけて苦しかった」と言いながら、3日目には通算2オーバーでリーダーボードの最上段に名を連ねたのだ。
だが、全英オープン3度目の勝利に挑んだノーマンの野望は、最終日の序盤で打ち砕かれる。出だし3ホールですでに3オーバー。早くも首位の座を明け渡すと、俄然輝きを放ち始めたのが連覇を狙うハリントンだった。
実はハリントン、大会前に手首を痛め決して本調子ではなかった。それでもスコアメイクに苦しむ上位選手を尻目に、後半の13番、15番でバーディを奪い後続を引き離すと、17番パー5ではフェアウェイからの第2打をピンそば約1メートルに寄せるスーパープレーを披露し、イーグル奪取に成功。1アンダー69にスコアをまとめ、通算3オーバーで逆転勝利をもぎ取った。
一方のノーマンは、ハリントンがチャージをかけた後半でボギーを連発し、結局通算8オーバー3位タイで4日間の競技を終了。しかしノーマンの健闘は、中年以降の多くのゴルフファンに夢と勇気を与えた。「最終日に『77』も叩いたんだから辛かったよ。もちろんがっかりはしているが、私は下を向くつもりはない。頭を上げ、前を向いてこのコースを去っていく」と語ったノーマン。「誰だって何かやりたいことがあれば、努力を続け、夢を見続ければいい。そうすればいつかきっと願いが叶う日が来る」。そう言ったカリスマの言葉は、重みと説得力に満ちていた。
なお今大会には今田竜二、谷原秀人、矢野東、岩田寛ら、日本から総勢7名が出場したが、全員予選を通過することが出来なかった。
英、リバプール郊外のロイヤル・バークデールを舞台に幕を開けた同大会。タイガー・ウッズ(米)の不在で誰が勝ってもおかしくない混戦模様が予測されたが、予選ラウンドから思わぬ展開が繰り広げられる。「最近はゴルフよりもテニスをすることの方が多い」と言う、53歳のノーマンが主役に躍り出たのだ。
かつて世界ランクNo.1の座に君臨したホワイトシャークもここ数年、いや10年以上第一線から遠ざかり、近年はコース設計などのビジネスの方が本業になっていた。ところが初日イーブンパー70で首位グループに1打差の4位タイにつけると、2日目には単独2位に浮上。「メジャー、風、コンディション、すべての要素がこれまでのゴルフ人生でもっともタフ。横風のせいで狙いより50ヤードも60ヤードもボールが左右にバラけて苦しかった」と言いながら、3日目には通算2オーバーでリーダーボードの最上段に名を連ねたのだ。
だが、全英オープン3度目の勝利に挑んだノーマンの野望は、最終日の序盤で打ち砕かれる。出だし3ホールですでに3オーバー。早くも首位の座を明け渡すと、俄然輝きを放ち始めたのが連覇を狙うハリントンだった。
実はハリントン、大会前に手首を痛め決して本調子ではなかった。それでもスコアメイクに苦しむ上位選手を尻目に、後半の13番、15番でバーディを奪い後続を引き離すと、17番パー5ではフェアウェイからの第2打をピンそば約1メートルに寄せるスーパープレーを披露し、イーグル奪取に成功。1アンダー69にスコアをまとめ、通算3オーバーで逆転勝利をもぎ取った。
一方のノーマンは、ハリントンがチャージをかけた後半でボギーを連発し、結局通算8オーバー3位タイで4日間の競技を終了。しかしノーマンの健闘は、中年以降の多くのゴルフファンに夢と勇気を与えた。「最終日に『77』も叩いたんだから辛かったよ。もちろんがっかりはしているが、私は下を向くつもりはない。頭を上げ、前を向いてこのコースを去っていく」と語ったノーマン。「誰だって何かやりたいことがあれば、努力を続け、夢を見続ければいい。そうすればいつかきっと願いが叶う日が来る」。そう言ったカリスマの言葉は、重みと説得力に満ちていた。
なお今大会には今田竜二、谷原秀人、矢野東、岩田寛ら、日本から総勢7名が出場したが、全員予選を通過することが出来なかった。








