イギリスの貴公子ルーク・ドナルドが好スタートを見せた。

　米男子ツアーのフロリダシリーズ第1戦、ザ・ホンダ・クラシックが同州パームビーチガーデンズのPGAナショナルGCチャンピオンCを舞台に現地時間の28日開幕。第1ラウンドのこの日、ノーボギーの6アンダー64をマークしたドナルドが、同郷のブライアン・デービス（英）に1打差をつけ単独首位に立った。

　この時期のフロリダには珍しく肌寒い1日。強風の中各選手ともスコアメイクに苦しんだが、歴代チャンピオンのひとりのドナルドは涼しい顔で、「ティーショットは曲がりまくって、半分しかフェアウェイに飛ばなかったけれど、それ以外はすべて上手く行った。アイアンもパットも、特にショートゲームは冴えていた」と、6バーディ、ノーボギーのラウンドを振り返った。

　今季は先々週行われたノーザン・トラスト・オープンで3位タイに入って好感触を得たばかり。「ドライバーは改善の余地がある。もっと精度を磨かなければ」と、反省点はあるものの、「最近自分のゴルフに自信が持てるようになった」と言う30歳のドナルドは、好調なショートゲームを武器に06年の今大会以来、2年ぶりの米ツアーVを目指す。

　その他、4アンダー66の3位にマット・ジョーンズ（豪）がつけ、前週のマッチプレー1回戦敗退の雪辱を狙うアーニー・エルス（南ア）は、3アンダー67で4位タイからのスタート。今季好調のジャスティン・レナード（米）は1アンダー69で回り、Y・E・ヤン（韓）らとともに17位タイ。

　日本勢唯一出場の丸山茂樹は1バーディ、4ボギーの3オーバー73とスコアを崩し、セルヒオ・ガルシア（スペイン）らと並び、82位タイと出遅れている。