ハワイ初見参の立山光広が好スタートを切った。

　現地時間10日に開幕した米男子ツアーのフルフィールドでの08年初戦、ソニー・オープン・イン・ハワイ（ハワイ州オアフ島ホノルル、ワイアラエCC）第1ラウンド。国内ツアーを盛り上げる数少ない個性派として人気の立山が、6バーディ、2ボギーの4アンダー66の好スコアをマーク。前週開幕戦のメルセデス-ベンツ選手権を制して波に乗るダニエル・チョプラ（スウェーデン）、ローリー・サバティーニ（南ア）、チャド・キャンベル（米）ら実力者と並ぶ5位タイにつける快調な滑り出しを見せた。

　この日10番スタートの立山は、出だしでいきなりバーディを奪って気を良くすると、前半だけで3バーディ（ノーボギー）の好調なゴルフ。特にグリーン上で実力を見せ、一時5アンダーまでスコアを伸ばし、リーダーボードの最上段を賑わした。しかし4、5番で連続ボギーを叩き一歩後退。7番でバーディを奪い返し5位タイでホールアウトした。18ホールのトータルパット数は『23』。豪快なだけではなく、繊細なプレーでもギャラリーを魅了した。

　首位はノーボギーの6アンダー64で回った崔京周（韓）。昨季、アジア勢としては過去最高の賞金ランク5位に入った実力者が、開幕早々エンジン全開で飛ばしている。1打差の2位タイにヒース・スローカム（米）とネイションワイドツアーからPGAツアー昇格を決めたばかりのジミー・ウォーカー（米）ら。

　ちなみにウォーカーはPGAツアー初参戦を決めた05年にも今大会にエントリーしていたが、練習中に首を痛め泣く泣く棄権。翌06年は「最下位に限りなく近い成績」で予選落ちし、「ハワイにはいい思い出がないんだけれど…」と2位タイの好発進に戸惑いながらも、うれしい誤算に納得の表情を浮かべた。