ジェリー・ケリー（米）が後続に1打差をつけ、暫定ながらトーナメントをリードしたところで、2日連続のサスペンデッドが決定した。

　前日激しい雨のため、進行が大幅に遅れた米男子ツアーのRBCカナディアン・オープン（カナダ、オンタリオ州オークビル、グレン・アッベイGC）は現地時間の24日、順延となった第1ラウンドの続きと第2ラウンドを行った。しかし中断を挟んだあと、午後7時半近くに雷雨のため試合続行が不可能となり、第2ラウンドの続きは25日に持ち越された。

　この日コースに舞い戻り、午前8時10分に第1ラウンドの残りを消化したケリー。休む間もなく第2ラウンドをスタートさせると、出だし2連続バーディで波に乗る。中盤スコアカード通りのプレーが続いたが、15ホール終了時点で5バーディ、1ボギーの4アンダーとスコアを伸ばし、通算11アンダーで暫定トップに躍り出た。

　1打差の暫定2位タイにマーティン・レアード（スコットランド／17ホール終了）、ティム・ヘロン（米／16ホール終了）、カミロ・ビジェガス（コロンビア／15ホール終了）、ネイサン・グリーン（豪／12ホール終了）。第1ラウンド首位タイのケビン・ナ（米）はまだ第2ラウンドを1ホールもプレーしていない。同様に初日7アンダー65の好スコアをマークしたレティーフ・グーセン（南ア）、スコット・バープランク（米）、ジョー・デュラント（米）に加え、今田竜二（第1ラウンド109位タイ）も第2ラウンドをスタートすら出来ていない。現時点で通算1オーバー暫定112位タイ。

　2日間で36ホールを終了した選手がひとりも居ない状況の中、雨で柔らかくなったグリーンを積極的に攻めてスコアを伸ばしたのがケリー。今季はすでに1勝を挙げており「自分のゴルフ人生の中で、今が1番ショットが良い」と好調ぶりをアピール。「明日もフェアウェイをキープしてバーディを獲って行くだけ」とマイペースで今季2勝目を目指すつもりだ。

　期待のカナダ勢はスティーブン・エイメスが15ホール終了時点で通算7アンダー暫定9位タイにつけているのが最高。1番人気のマイク・ウィアー（カナダ）は第1ラウンドを1アンダー71の69位タイで終えたまま、第2ラウンドはスタートしていない。現時点では暫定79位タイで決勝進出ライン圏外に低迷している。