最終日に36ホールの長丁場を強いられた米ツアーのジョン・ディア・クラシック（現地時間12日、イリノイ州シルビス、TPCディアラン）は、ベテランのスティーブ・ストリッカー（米）の逆転優勝で幕を下ろした。

　10日が雷雨で中止となり、11日にずれ込んだ第2ラウンドで10アンダー61を叩き出し、V戦線に浮上したストリッカー。この日も攻撃の手を緩めず、第3ラウンドを3アンダー68、最終ラウンドを7アンダー64で回った。2位タイのザック・ジョンソン（米）、ブラント・スネデカー（米）、ブレット・クイグリー（米）に3打差をつけ、通算20アンダーでフィニッシュ。5月のクラウン・プラザ招待に続く今季2勝目、ツアー6勝目を飾った。

　首位タイに1打差の通算13アンダー4位タイで最終ラウンドに突入したストリッカーは、次々にバーディを奪ってトップの座を手に入れた。17番パー5でも2オン、2パットのイージーバーディ。後続との差を広げると、長丁場の疲れを見せることなく、悠々と最終ホールもプレーし白星をつかんだ。この勝利により500のフェデックスカップポイントを獲得し、同ランクでタイガー・ウッズ（米）に次ぐ2位に浮上している。

　その他、第3ラウンドまでトーナメントをリードしたダーロン・スタイルズ（米）は、最終ラウンドでイーブンパー71とスコアを伸ばせず、通算14アンダー。アーロン・バデリー（豪）らと並ぶ9位タイに終わった。08年大会覇者のケニー・ペリー（米）は通算4アンダー59位タイ。尚、日本人選手は出場していない。