中国の上海、シャーシャン・インターナショナルGCを舞台に行われる欧州、アジア両ツアー共催イベントのHSBCチャンピオンズ（現地時間11月5?8日）が世界ゴルフ選手権（WGC）シリーズの1戦となることが発表され、米ツアーを主戦場とする選手たちは混乱状態に陥っている。

　レギュラーシーズン、プレーオフシリーズ、フォールシリーズという形で年間スケジュールを行うようになって3年目の米男子ツアーだが、28日にインターナショナル・フェデレーション・オブ・PGAツアーズから発表されたHSBCチャンピオンズの開催時期は、同ツアー最終戦チルドレンズ・ミラクル・ネットワーク・クラシックの1週前に当たる。シード権争いに加わる必要がなく、プレーオフシリーズでシーズンをほぼ終えたはずのトッププレーヤーらにとっては、すでにオフシーズンに入っている時期なのだ。

　WGCの大会は、いずれも米ツアーの賞金加算対象で、勝てばツアー勝利数にカウントされるが、今大会は例外となっている。しかし、ツアー優勝者だけが出場を許される翌年の開幕戦メルセデス-ベンツ選手権には出られるという不思議な扱いになっている。

　出場選手が78人と限られたメルセデス-ベンツ選手権の出場資格は、メジャー4大会と3つのWGCイベント、さらに世界各国で開催される指定トーナメント優勝者に限られるという事情もあるが、特殊な資格が選手たちの集まり具合にどう影響するのか？　今後の成り行きが注目される。