17歳で第73回マスターズ（ジョージア州オーガスタ、オーガスタナショナルGC）の夢舞台に挑む石川遼が、23歳のアンソニー・キム（米）、19歳のローリー・マッキルロイ（北アイルランド）という次世代を担う選手と同組でプレーする。

　現地時間9日の開幕を前に発表されたペアリングで、石川は午後2時3分スタートの最終組。例年、風が強くグリーンが硬くなり、スパイクマークなども目立ち始める難しい時間帯でのプレーとなり、いきなり試練を与えられる形となってしまった。

　前週からオーガスタ入りをしている石川は、順調にコースの下見を続けていたが、開催週に入ってから会場の様子は一変。コース難易度が一気に増した上、公式練習から大勢のパトロンと呼ばれるギャラリーが取り囲む未経験の事態に「雰囲気が違いました」と目を白黒させ、ゴルフの祭典と呼ばれる大舞台の雰囲気に圧倒された。

　予定していたグレッグ・ノーマン（豪）との練習ラウンドは流れてしまったものの、18歳で欧州ツアー史上最年少優勝を果たしたアマチュアのダニー・リー（ニュージーランド）や、憧れのイアン・ポルター（英）、ロス・フィッシャー（英）らとプレー。時折のぞかせる笑顔が試合に入ってからも見られるようなら、オーガスタの女神も石川に微笑みかけてくれるに違いない。