丸山茂樹の米ツアー4勝目の夢は雨に流されてしまった。

　悪天候とコースコンディション不良のため、最終ラウンドが現地時間16日に順延となった米ツアーAT＆Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマ（カリフォルニア州、ペブルビーチGL）だったが、前日からの雨はやまずフェアウェイに小さな川を作るほど。グリーン上も水たまりが目立つ状態となり、最終ラウンドの競技中止が決断された。そのため、第3ラウンド終了時に通算15アンダーで単独首位に立っていたダスティン・ジョンソン（米）が、重圧のかかる最終ラウンドをプレーせずに優勝を飾った。

　昨季のターニング・ストーン・リゾート選手権以来となるツアー2勝目が転がり込んだジョンソンは、朝食を取りに行こうとした際に友人からの電話で中止を知らされ「テニスシューズを履いたまま優勝するなんて初めてだよ！」と大笑い。そのまま優勝トロフィーを受け取るためにコース入りした。

　これまで米ツアーで25歳未満の選手がツアー複数回優勝を果たしたのはアンソニー・キム（米）ただ一人だったが、24歳のジョンソンはこれに続く2人目となった。同時に世界ランキングで119位から45位へ一気にランクアップ。2週後に迫ったWGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権の出場権も手中に収めた。

　一方、ジョンソンに8打差ながら10位タイの好位置につけ奇跡の逆転を狙っていた丸山だったが、そのチャンスは与えられずに無念の結末となった。2位には通算11アンダーのマイク・ウィアー（カナダ）が入り、通算10アンダー3位にベテランのレティーフ・グーセン（南ア）。注目のフィル・ミケルソン（米）は55位タイの下位で大会を終了している。