泣いても笑ってもこれで終わりの最終決戦の時がやってきた。

　現地時間6日開幕の米ツアー、フォールシリーズ最終戦、チルドレンズ・ミラクル・ネットワーク・クラシック（フロリダ州レイク・ブエナビスタ、マグノリアGC他）は、賞金ランク125位以内に入って来季の出場権を獲得する最後のチャンス。ボーダーライン上の選手たちは背水の陣で臨むことになる。中でも必死の戦いが続いているのが、同ランク125位とギリギリのラインで今大会を迎えたジェフ・オーバートン（米）だ。

　大切な出場権争いの中、2週前のフライズ・ドットコム・オープンで盲腸に倒れ、無念の欠場。何とか応急処置を受けて前週のギン・シュール・メール・クラシックは18位タイと健闘したが、それでも今の位置をキープするのがやっとの有様だ。今週予選落ちするようなことがあれば、容赦なく蹴落とされてしまうのは間違いない。誰よりも苦しい最後のサバイバルレース。この4日間をどう乗り切るかが、天国行きか地獄へ急降下かの分かれ目となる。

　全米プロ優勝経験を持つデービス・ラブIII（米）にとっても長い4日間となるのは確実だ。現在の同ランクは118位。オーバートンほどではないが、それでも成績次第では下から抜かれる可能性がないとは言えない。2年後のライダーカップ米国チーム主将候補に名前が挙がっているものの「選手として出たい」と言い続けている以上、賞金シードを手放すわけには絶対にいかず必死の戦いとなる。