左手首の故障から完全復活を目指すアーロン・オバーホルザー（米）が単独トップに浮上した。

　米ツアーのフォールシリーズ第5戦、フライズ・ドットコム・オープン（アリゾナ州スコッツデール、グレイホークGC）は現地時間の24日、第2ラウンドの競技を終了。コースから車で10分の至近距離に住むオバーホルザーが6アンダー64の好スコアをマークし、通算11アンダーで単独首位に躍り出た。

　1打差の2位に『63』と爆発したスティーブ・アラン（豪）が続き、通算9アンダー3位タイにブラッド・エルダー（米）とジョージ・マクニール（米）の2人。8アンダー62をマークしたポール・ゴイドス（米）が通算8アンダーで前日の69位タイから5位タイにジャンプアップしている。同じく5位タイに前日トップタイのジョン・マリンガー（米）他。ディフェンディング・チャンピオンのマイク・ウィアー（カナダ）は2アンダー68で回り、通算6アンダー14位タイにつけている。

「今日はフェアウェイを一度も外さなかったし、アイアンもキレていた。パットも好調でいいゴルフが出来た」と納得の表情を見せたのがトーナメントをリードしたオバーホルザー。06年のAT＆Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマで優勝を飾り、いよいよこれからトップの座を目指そうという時、左手首痛に襲われた。手術を受けたが1度目は失敗。別の医者と出会い、2度目の手術が成功し現在ようやく「痛みは全くない」ところまで回復した。

　かつて世界ランクトップ30入りしていたオバーホルザーだが、今季は出場10試合目で賞金ランクも180位と低迷している。完全復活の狼煙を地元のアリゾナで上げられれば、最高のシナリオになる。

　ちなみに今大会に日本勢は出場していない。