米ツアーのフェデックスカップ・プレーオフシリーズ第3戦は初日から大きくつまずいた。

　同シリーズのBMW選手権はフェデックスカップポイントランク上位70名が出場し、ミズーリ州セントルイスのベルライブCCを舞台に、現地時間の4日にその幕を開ける予定だった。ところが同地を襲ったハリケーン、グスタフの影響で猛烈な降雨に見舞われ、コースが水浸しになったため、午後12時30分に初日の順延が発表された。

「これほど酷い状態は長いこと見たことがない」とトーナメントディレクターのスラガー・ホワイト氏が頭を抱えるほどのお手上げ状態。前回ベルライブCCでPGAツアーのイベントが開催されたのは、2001年のWGC-アメリカンエキスプレス選手権だが、あいにく直前に同時多発テロ「9.11」が起きたため、試合自体がキャンセルされた苦い思い出がある。そしてまた今回、ハリケーンによる初日の順延。何やら呪われたような気配があるが、週末は天気が回復するとの予報もあり、まず5日に第1ラウンドを行い、6日に36ホールの長丁場を消化する日程が組まれることになった。

「最終日は出来れば進行が正常に戻り、18ホールをワンウェイ（1番ホールから全員がスタートする）で行い、新しいチャンピオンの誕生を待ちたい」（ホワイト氏）。今大会が終了した時点で、同ポイントランク上位30名に入らないと、プレーオフ最終戦のザ・ツアー選手権には出場出来ない。ここのところ2連勝を飾っているビジェイ・シン（フィジー）がポイントランク1位の貫禄を見せつけるか？　同23位の今田竜二がトップ30以内に入り、日本人2人目のザ・ツアー選手権出場を決めるか？　見どころの多い大会がスタートするのは、5日の午前11時40分となる。