プレーオフへの最後の戦い、米男子ツアーのウィンダム選手権（ノースカロライナ州グリーンズボロ、セッジフィールドCC）が現地時間14日に開幕する。

　同ツアーのレギュラーシーズンと呼ばれる通常の大会は、ひとまず今大会で幕を下ろし、次週からはプレーオフ・シリーズ4試合が始まる。1試合目のザ・バークレイズに出場できるのはフェデックスカップ・ポイント・ランキング144位まで。その後、どんどん出場できる人数が減っていき、4試合目のザ・ツアー選手権には30人しか出られない。

　もちろんその後に、来季の出場権をかけたフォール・シリーズ7試合があるが、上位の選手にとっては高額賞金がかかるプレーオフ出場は必須。それだけに、ボーダーライン上の選手たちは、崖っぷちの戦いを強いられる。

　出場選手中、84人がランク100位から200位の選手という大激戦。デービス・ラブIII（米／150位）、リー・ジャンセン（米／154位）、リッチ・ビーム（米／166位）と、実力者達がこの中に埋もれており、生き残りをかけた戦いは日に日にし烈さを増すことになる。

　また、ライダーカップ出場を目論む面々にとっては、9月2日に発表される主将推薦へのアピールのチャンスとあって、こちらも大切だ。プレーオフに残れればまだその機会もあるが、ここで終わってしまえばそうはいかなくなる。ラブIIIのように、名誉ある戦いを逃したくない選手は、何が何でも優勝を狙っていく。

　この戦いとは無関係に、今季好調の選手も顔を揃えている。WGC-ブリヂストン招待で優勝しながら、全米プロでは予選落ちしたビジェイ・シン（フィジー）、今田竜二らが参戦。プレーオフに備えて、手ごたえが欲しいところだ。