メジャー2度目の挑戦の藤田寛之がごぼう抜きを演じ、予選突破を果たした。

　米男子ツアーの今季メジャー最終戦、第90回 全米プロゴルフ選手権（ミシガン州オークランドヒルズCC）は現地時間の8日、日没順延となった第1ラウンドの残りと第2ラウンドを行った。初日、暫定110位タイと出遅れていた藤田が、第2ラウンドで3バーディ、3ボギーのイーブンパー70の好スコアをマーク。通算7オーバーとして48位タイで予選をクリアした。

　世界ランク8位のアダム・スコット（豪）や先週米ツアーで優勝を飾っているビジェイ・シン（フィジー）、現在欧州ツアー賞金ランク1位のミゲール・A・ヒメネス（スペイン）ら大物が相次いで予選落ちを喫する中、メジャー経験の少ない藤田が、持ち前の堅実なプレーでミスを最少限に抑え、リーダーボードを駆け上がり予選を突破。念願の決勝ラウンド進出を決めた。

　しかしその他の日本勢は苦戦。「女子が頑張っているのに、男子は情けない」と反省の言葉を口にした賞金王の谷口徹は、バーディを先行させたものの後が続かず、2バーディ、5ボギー、1ダブルボギーの5オーバー75を叩き、通算14オーバーで決勝進出ならず。

　ここ2週間試合を休み調整にあててきた今田竜二も1バーディ、8ボギーの7オーバー77と崩れ、通算17オーバー。カットラインの通算8オーバーに遠く及ばず、全英オープンに続きメジャー2試合連続予選落ちの屈辱を味わうことになった。