石川遼が憧れの選手と公言してはばからないイアン・ポルター（英）が大舞台で快挙を達成した。

　現地時間10日に開幕した今季メジャー初戦、第72回 マスターズ（ジョージア州オーガスタナショナルGC）第1ラウンド。ポルターは、170ヤードの16番パー3で8番アイアンのティーショットを直接カップインさせホールインワンをマーク。2アンダー70のスコアで、首位に2打差の6位タイと好スタートを切った。「あれは完璧なショットだった。右からの風に乗ってピンの右7?8メートルのところに落としたボールが転がってカップに入るのが見えた。背筋に鳥肌が立った。こんなに大勢のパトロン（ギャラリー）の目の前でエースを決められたんだからね」と興奮気味のポルター。

　昨年来日した際にはダンロップフェニックストーナメントで優勝を飾るなど世界で活躍しているが、まだメジャーの勝星はない。「こういうプレーをしていれば、何だってできそうな気がする。もちろん優勝だって夢じゃない」と言うポルターの第2ラウンド以降の戦いに注目だ。

　それにしても大会前に行われたパー3コンテストでもフレッド・カプルス（米）やウェイン・グラディ（豪）など、4人がエースを達成。本戦が行われているコースとパー3コンテストが行われるコースは違うとはいえ、ゴルフの祭典を彩るホールインワンの競演に、ギャラリーたちは大いに盛り上がった。果たして今週はいくつエースが誕生するのだろうか？