今季まだ結果を出していない丸山茂樹がまずまずの滑り出しを見せた。

　米男子ツアーのチューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ（ルイジアナ州アボンデール、TPCルイジアナ）が現地時間の27日開幕。3人が出場している日本勢のうち、丸山が3バーディ、1ボギーの2アンダー70で、首位と4打差の17位タイにつけた。

　この日10番スタートの丸山はラウンド中盤の18番から3連続バーディを奪うと、後半1つボギーを叩いたが、大崩れすることなく第1ラウンドを終了。小技が冴えているだけに、今週こそ上位進出が期待できそうだ。

　その他の日本勢は谷口徹が3バーディ、2ボギーの1アンダー71でディフェンディング・チャンピオンのニック・ワトニー（米）らと並び33位タイからのスタート。ところが悲願のマスターズ出場のためにも優勝が欲しい今田竜二は4オーバー76と崩れ、126位タイと大きく出遅れた。途中まで3バーディ、3ボギーのイーブンパーペースのプレーを続けていたが、終盤突如崩れ、16番、17番で連続ダブルボギーを叩いて下位に沈んだ。

　一方上位はハワイ生まれの日系人プレーヤー、ディーン・ウィルソン（米）が6アンダー66で単独トップ。1打差の2位タイにこの日6番パー4で残り200ヤード以上ある第2打を直接カップに入れてイーグルを奪ったブライニー・バード（米）の他、ピーター・ロナード（豪）、チェズ・リアビ（米）の各選手が続いている。

　今季出場8試合中、予選突破がわずか3試合と調子が上がらないウィルソンだが、第1ラウンドは持ち前の正確なショットが甦り、7バーディ（1ボギー）の猛攻でトーナメントをリード。初日トップに立つのは3度目で、以前の2回はいずれも優勝を逃しながらベスト10には入っている。今回は果たしてどんな結末が待っているのか注目だ。