連覇を狙ったフィル・ミケルソン（米）が1ホールの自己ワーストスコア『11』を叩き、予選落ちを喫した。

　米男子ツアーのAT＆Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマは現地時間9日、カリフォルニア州のペブルビーチGL（以下PB）、ポピーヒルズGC（以下PH）、スパイグラス・ヒルGC（以下SH）の3コースを舞台に、プロアマ形式で行う第3ラウンドの競技を終了。53位タイからスタートしたミケルソン（PB）は、上位進出のためどうしてもバーディが欲しかった14番パー5で、まさかの『11』と大乱調。6オーバー78とスコアを大きく落とし、通算5オーバー121位タイで決勝ラウンド進出を逃した。

「楽しいはずがないよ」とがっくり肩を落とした天才レフティ。585ヤードのホールでティーショットを太平洋に打ち込むとOBを連発。ようやく7打目でグリーンを狙うところまでこぎ着けたが、オーバーして下がぬかるんだ最悪のライへ。8打目でもグリーンオンできず、9打目で乗せて2パットの『11』。しかしそこに至るまでには伏線があった。というのもショットは好調で、この日は何度もバーディチャンスを作りながら、パットを決めたのは50センチに寄せた4番1ホールだけ。

「パターさえもう少し入っていれば、（14番で）あんなに無理をすることはなかったのに」とミケルソンは後悔しきり。しかし最後は気を取り直し、「またここに戻ってくる」とリベンジを誓っていた。

　上位は5アンダー67で回ったビジェイ・シン（フィジー／SH）が通算9アンダーで、ダドリー・ハート（米／SH）と首位を分け合った。2打差の3位タイにマイケル・アレン（米／PB）、ダスティン・ジョンソン（米／PB）が続いている。また、日本でもお馴染みのY・E・ヤン（韓／PB）が通算6アンダー5位タイに浮上。前日トップのティム・ヘロン（米／SH）はスコアを崩し、通算5アンダー11位タイに後退している。

　日本勢唯一出場の丸山大輔（PH）は3バーディ、2ボギーの1アンダー71にスコアをまとめ、通算2アンダーで前日の53位タイから37位タイに順位を上げた。シード権を逃し、今季は出場チャンスが限られているだけに、最終ラウンドは少しでも上を目指してスコアを伸ばしたい。

　なお、1年半ぶりのレギュラーツアー参戦のグレッグ・ノーマン（豪／PB）、日系人ティーンエージャーのタッド・フジカワ（米／PH）は予選落ち。最終日はペブルビーチGLでの決戦となる。