初日からトップを走るブライアン・ゲイ（米）が今季2勝目に王手をかけた。

　最高峰のメジャー全米オープンの前哨戦、米男子ツアーのセントジュード・クラシック（テネシー州メンフィス、TPCサウスウインド）は現地時間の13日、雷雨のため順延となった第2ラウンドの続きと第3ラウンドを行い、2日連続『66』をマークしたゲイが通算14アンダーまでスコアを伸ばし、2位のブライス・モルダー（米）に1打差をつけ単独首位の座を守った。

　5メートル前後のパットをいとも簡単に沈め、17番まで危なげのないプレーでノーボギーを貫いたゲイだったが、前日もボギーを叩いている最終18番に落とし穴が。セカンドショットをグリーン左の池に入れると、最後の最後でボギー。モルダーがバーディを奪ったため、その差が『1』に縮まった。しかしツアー未勝利のモルダーに対し、ゲイには経験がある。今季すでにベライゾン・ヘリテイジで優勝を飾っているが、そのときも初日からトップを走っての完全優勝。「トップに立って逃げ切るのが好き」と言うゲイが、果たして最終日に本領発揮なるか注目だ。

　以下、通算11アンダー単独3位にロバート・アレンビー（豪）。初日に出遅れながらも2日連続の『64』をマークしたポール・ゴイドス（米）が通算10アンダーで単独4位に浮上。通算9アンダー5位タイに2年前の今大会チャンピオン、ウッディ・オースティン（米）、ツアー2勝のボーン・テイラー（米）らがつけている。

　エイミー夫人の乳がんが発覚して以来のツアー登場となったフィル・ミケルソン（米）は午前中に消化した第2ラウンドの残り2ホールで3つスコアを落とし優勝戦線浮上ならず。第3ラウンドは2アンダー68にスコアをまとめたが、通算4アンダーは首位と10打差の23位タイにとどまっている。「ショットは良いがパットは今ひとつ。来週（全米オープン）のためにも、最終日はパットの調子を上げて上位にプレッシャーをかけていきたい」と気合いを入れ直した。

　また今季PGAツアー初参戦のジョン・デイリー（米）はスコアを1つ落とし、通算1オーバー64位タイで3日目の競技を終了。セルヒオ・ガルシア（スペイン）、パドレイ・ハリントン（アイルランド）、ディフェンディング・チャンピオンのジャスティン・レナード（米）は予選で姿を消した。なお日本勢は今大会に出場していない。