米男子ツアー通算4勝のローリー・サバティーニ（南ア）とマスターズチャンピオンのザック・ジョンソン（米）が好スコアで優勝戦線に浮上した。

　現地時間11日に行われた同ツアーのフォールシリーズ第3戦、バレロ・テキサス・オープン（テキサス州サンアントニオ、ザ・リゾートコース at ラカンテラGC）第3ラウンド。サバティーニは前半を2バーディ、1ボギーの1アンダーで折り返すと、後半に入って猛チャージを開始する。11番パー4で第2打を直接カップに入れイーグルを奪って弾みをつけると、13番から3連続バーディのあと最終18番もバーディで締めくくり、7アンダー63でホールアウト。通算14アンダーとして、前日の5位タイから一気に単独トップに上り詰めた。

　一方ジョンソンは、8バーディ、ノーボギーの完璧な内容で『62』の大爆発。通算13アンダーで22位タイから単独2位へ大きく順位を上げた。前日のトーナメントリーダー、クリス・ストラウド（米）は通算11アンダーでティム・ヘロン（米）、ティム・ウィルキンソン（ニュージーランド）と並び3位タイ。また今大会4勝目を狙うディフェンディング・チャンピオンのジャスティン・レナード（米）が6アンダー64をマークし（通算7アンダー）、68位タイから19位タイにジャンプアップしている。

　首位に立ったサバティーニは、シーズン序盤のソニー・オープン・イン・ハワイで2位、ビュイック招待で3位タイに入るなど順調な滑り出しを見せたが、その後優勝争いから遠ざかり、フェデックスカップシリーズ最終戦のザ・ツアー選手権（フェデックスカップポイントランクトップ30が出場）を逃している。勝てば昨季のクラウン・プラザ招待 at コロニアル以来の勝利となるが、最終日、果たしてサバティーニらしい強気のゴルフが炸裂するか？　注目だ。

　またジョンソンも今季は苦しんできた。フォールシリーズに入って未だ賞金ランク125位と、シード権（125位以内）のボーダーライン上の戦いが続いており、本人も「今はようやく数年前の自分の（ゴルフの）水準に追いついてきたところ」とスランプから這い上がろうと必死。「62を出してしまったら、翌日が苦しい。何をやってもこれ以上のスコアは望めないだろうからね。でもパッティングが上向いているし、やっと練習の成果があらわれつつあるから、もちろん優勝を目指して頑張るよ」とポーカーフェースで前を向いた。