現地時間12日、カリフォルニア州サンディエゴのトリーパインズGCを舞台に、今季メジャー2戦目の第108回全米オープンが開幕。地元出身のフィル・ミケルソン（米）がイーブンパー71で12位タイ、大本命タイガー・ウッズ（米）は1オーバー72の19位タイで続いた第1ラウンド、無名のジャスティン・ヒックス（米）とケビン・ストリールマン（米）の2人が3アンダー68で首位を分け合った。

　ネイションワイドツアーを主戦場としているヒックスは、全米オープンの地区予選に挑戦したが、プレーオフでアマチュア選手に敗れ、最終予選にすら進出できなかった。ところが、最終予選にエントリーしていた今田竜二が、AT＆Tクラシックでツアー初勝利を挙げ、本戦への切符を獲得。1つ枠が空いたため、補欠で出場して最終予選を突破したラッキーガイだ。「全米オープンでアンダーパーが出るなんて。でも、まだ3日間残っているからね。誰かが上位に来たり、自分が消えて行きたくはないけれど…」と、興奮の中でも冷静に語った。

　一方のストリールマンは、今季米ツアーに16試合出場して、予選落ちが約半分の7回。最高位はシェル・ヒューストン・オープンの14位タイと、ここまで苦戦が続いている。そんな中でのトップタイ発進には、本人も驚きを隠せないようだ。