海外男子
T.ワトソン、プレーオフで散る! S.シンクが優勝
2009年7月20日(月)午後0:40
人類史上最年長のチャンピオンを目指したトム・ワトソン(米)の夢はプレーオフで遂に敗れた。
メジャー今季第3戦、第138回 全英オープンの舞台はスコットランドのターンベリー(エイルサ・チャンピオンシップC)。そこはワトソンにとって32年前(1977年)ジャック・ニクラウス(米)との死闘を制し、“新帝王”の称号を手にした思い出の場所。6年前、全英シニアオープンのチャンピオンに輝いたのもここターンベリーだった。「ターンベリーのマジックがあと18ホール続くと良いね」と言い残し、単独トップでスタートした現地時間19日の最終ラウンド。72ホール目で魔法は解け、スチュワート・シンク(米)とのプレーオフの末、59歳10か月でのメジャーチャンピオン誕生はならなかった。
悔やまれるのは本戦の18番である72ホール目。8番アイアンで放ったセカンドショットがグリーンをオーバーし、パーセーブ出来ずにこの日2オーバー72で回った。1アンダー69の通算2アンダーで先にホールアウトしていたシンクに並ばれ、勝負はプレーオフにもつれ込むことに。「(セカンドショットは)8番ではなく9番アイアンで打つべきだったかもしれない」とワトソンは6度目のクラレットジャグ(全英の優勝トロフィ)を逃した要因となった1打を振り返った。
4ホールのトータルスコアを競うプレーオフでは、最初のホールでセカンドショットをダフり、側面が垂直に反り立つグリーンサイドのバンカーから寄せ切れずにボギー。2ホール目はティーショットを大きく曲げ、絶体絶命のピンチからパーセーブした。だが、17番パー5で行われた3ホール目はティーショットが左の深いラフにつかまり、2打目を出すことさえ出来ずにダブルボギー。4ホールで2つのバーディを奪ったシンクが栄冠に輝いた。
「スチュワート(シンク)は勝つためにすべきことをきちんとやった。私も最後まで優勝を狙える位置で戦えたと思う。今週は人々の温かさが身にしみたし、スピリチュアルな経験をした。ガス欠? そのようだね。自分では感じていなくても、体は正直だ。プレーオフでは思うように体が動かなかった」(ワトソン)。
9月4日に還暦を迎える男が見せてくれた意地、そして全身全霊を込めたゴルフを我々は決して忘れることはないだろう。メジャー初優勝したシンクには申し訳ないが、今週もっとも輝いていたのはやはりワトソンだった。
その他、プレーオフの2人に1打差の3位タイにリー・ウェストウッド(英)とクリス・ウッド(英)。通算イーブンパー5位タイにレティーフ・グーセン(南ア)、ルーク・ドナルド(英)、マシュー・ゴギン(豪)が入った。08年大会で連覇を達成したパドレイ・ハリントン(アイルランド)は通算12オーバー65位タイ。
日本勢では初日2位タイの好スタートを切った久保谷健一が通算4オーバー27位タイ、今田竜二が通算11オーバー64位で大会を終了した。
メジャー今季第3戦、第138回 全英オープンの舞台はスコットランドのターンベリー(エイルサ・チャンピオンシップC)。そこはワトソンにとって32年前(1977年)ジャック・ニクラウス(米)との死闘を制し、“新帝王”の称号を手にした思い出の場所。6年前、全英シニアオープンのチャンピオンに輝いたのもここターンベリーだった。「ターンベリーのマジックがあと18ホール続くと良いね」と言い残し、単独トップでスタートした現地時間19日の最終ラウンド。72ホール目で魔法は解け、スチュワート・シンク(米)とのプレーオフの末、59歳10か月でのメジャーチャンピオン誕生はならなかった。
悔やまれるのは本戦の18番である72ホール目。8番アイアンで放ったセカンドショットがグリーンをオーバーし、パーセーブ出来ずにこの日2オーバー72で回った。1アンダー69の通算2アンダーで先にホールアウトしていたシンクに並ばれ、勝負はプレーオフにもつれ込むことに。「(セカンドショットは)8番ではなく9番アイアンで打つべきだったかもしれない」とワトソンは6度目のクラレットジャグ(全英の優勝トロフィ)を逃した要因となった1打を振り返った。
4ホールのトータルスコアを競うプレーオフでは、最初のホールでセカンドショットをダフり、側面が垂直に反り立つグリーンサイドのバンカーから寄せ切れずにボギー。2ホール目はティーショットを大きく曲げ、絶体絶命のピンチからパーセーブした。だが、17番パー5で行われた3ホール目はティーショットが左の深いラフにつかまり、2打目を出すことさえ出来ずにダブルボギー。4ホールで2つのバーディを奪ったシンクが栄冠に輝いた。
「スチュワート(シンク)は勝つためにすべきことをきちんとやった。私も最後まで優勝を狙える位置で戦えたと思う。今週は人々の温かさが身にしみたし、スピリチュアルな経験をした。ガス欠? そのようだね。自分では感じていなくても、体は正直だ。プレーオフでは思うように体が動かなかった」(ワトソン)。
9月4日に還暦を迎える男が見せてくれた意地、そして全身全霊を込めたゴルフを我々は決して忘れることはないだろう。メジャー初優勝したシンクには申し訳ないが、今週もっとも輝いていたのはやはりワトソンだった。
その他、プレーオフの2人に1打差の3位タイにリー・ウェストウッド(英)とクリス・ウッド(英)。通算イーブンパー5位タイにレティーフ・グーセン(南ア)、ルーク・ドナルド(英)、マシュー・ゴギン(豪)が入った。08年大会で連覇を達成したパドレイ・ハリントン(アイルランド)は通算12オーバー65位タイ。
日本勢では初日2位タイの好スタートを切った久保谷健一が通算4オーバー27位タイ、今田竜二が通算11オーバー64位で大会を終了した。








