海外男子メジャーの全英オープンゴルフ選手権は17日、北アイルランドのロイヤルポートラッシュゴルフクラブ（7,381ヤード・パー71）で第1ラウンドが行われ、世界ランク1位のスコッティ・シェフラー（米）は3アンダー6位タイとなった。

　この日はフェアウェイキープ率こそわずか3／14と低調だったが、パッティングが冴えわたった。今年に入り、それまで長年使っていたブレード型パターをネオマレット型に替え、さらにパッティング専門のコーチも迎えるという、ジュニア時代から変えてこなかったスタイルに大きな改革を加えていた。

　その取り組みは着実に実を結びつつあり、現在ではストローク・ゲインド・パッティングの指標でトップ25に入るまでに成長。しかし、リンクスコースではまだ結果が伴っていなかった。

　ロイヤルポートラッシュのグリーンについて、シェフラーは「うまく言葉では説明できないけど、本当に他とは違う」と語る。「グリーンに少しでもうねりがあると、どんなに良いパットを打っても入らないことがある」と、その難しさを明かした。

　それでもこの日は、3番で約5.5m、4番で約3mのパーパットを沈めるなど、グリーン上だけで2ストローク以上を稼ぎ（全体16位）、試合の流れをつかんだ。過去4回の全英オープンでは見られなかった安定感が、ついに現れた。この調子を維持できるか、今後に注目が集まる。

（写真：Getty Images）