レッスン
ライやグリーンの形状を考えてアプローチ どういう打ち方で、どこに落とすかをしっかり決めることが大事
2025年7月2日(水)午前10:40

大西魁斗選手、清水大成選手、木村太一選手から、それぞれのスイングに対する考え方やコース攻略法を学ぶ「テクゴル男子プロスペシャル」。ラウンドレッスンのパート5では、イーストウッドカントリークラブの15番パー4でのプレーを紹介します。
ピンまでの距離が309ヤードの右ドッグレッグ。距離は短めですが、右サイドとグリーン奥がOB。グリーン周りはバンカーに囲まれており、グリーンは2段グリーンになっていて、右奥にはマウンドがあるというホールです。
ドライビングディスタンスが290ヤードを超える3人にはワンオンを狙ってもらいました。
オナーはツアーでも屈指の飛ばし屋、清水選手でしたが、ボールはグリーンの右サイドに飛び、惜しくもワンオンはなりませんでした。
続いてはPGAツアー参戦中の大西選手。スライスをかけてグリーンを狙ったボールは、飛距離、方向性ともに完璧でしたが、左ガードバンカーの縁に当たり、ワンオンならず。
最後に打った木村選手。方向は完璧でしたが、あと1ヤードのキャリーに泣きました。
ここからはアプローチ合戦に。清水選手は30ヤード弱のラフからのアプローチ。手にしたクラブは60度。
「ある程度キャリーを出して、ピンの手前に落として転がすイメージ。下り傾斜が強いので、できるだけ傾斜が緩やかになったところに落とそうと思います」(清水)
緩やかな傾斜に落とすことで、傾斜の影響を最小限に抑えるという考えです。ボールは狙ったところに落ちてワンピン以内に。
大西選手は、顎の高いバンカーショット。こちらもクラブは60度。
「グリーンの左サイドは左から右への傾斜が強く、スピンがかかりづらい。なので、グリーン左ギリギリのところに落として、あとは転がしたいと思います」(大西)
しかし、ヘッドがクリーンに入り、ボールは高く上がってスピンがかかり、結果的にはピンそばに。イメージしたショットとは異なりましたが、見事なバンカーショットになりました。
こういうことはよくあることで、丸山茂樹選手も次のようなことをよく言っていました。
「ヘッドが手前から砂に入ればランが出るが、クリーンに入ればキャリーが出てスピンがかかる。だから結果的に止まる場所はあまり変わらない」
大西選手の場合も、きれいにヘッドが入ったため予想以上にキャリーが出ましたが、その分スピンがかかってボールは止まりました。
最後に木村選手がアプローチ。グリーンエッジのすぐそばなので、パターで打つというのが一般的ですが、木村選手は55度を手にしました。
「ボールがディボット跡のようなところに入り込んでいたので、パターで打つとボールが跳ねて出球方向が狂うかもしれないと思い、55度を使いました」(木村)
三者三様のアプローチでしたが、3人ともバーディーチャンスに。いとも簡単にファーストパットを決めてバーディーを取りました。
驚異的な飛距離はもちろん、魔法のようなリカバリーショットやショートゲームを真似するのは現実的ではありません。ただ、ラウンドにおいてトッププロたちが常に確率の高い最善策を取っている点は、大いに参考になったのではないでしょうか。
★CS放送ゴルフネットワーク「内藤雄士のテクゴル #139」より(放送・見逃し配信中)
ピンまでの距離が309ヤードの右ドッグレッグ。距離は短めですが、右サイドとグリーン奥がOB。グリーン周りはバンカーに囲まれており、グリーンは2段グリーンになっていて、右奥にはマウンドがあるというホールです。
ドライビングディスタンスが290ヤードを超える3人にはワンオンを狙ってもらいました。
オナーはツアーでも屈指の飛ばし屋、清水選手でしたが、ボールはグリーンの右サイドに飛び、惜しくもワンオンはなりませんでした。
続いてはPGAツアー参戦中の大西選手。スライスをかけてグリーンを狙ったボールは、飛距離、方向性ともに完璧でしたが、左ガードバンカーの縁に当たり、ワンオンならず。
最後に打った木村選手。方向は完璧でしたが、あと1ヤードのキャリーに泣きました。
ここからはアプローチ合戦に。清水選手は30ヤード弱のラフからのアプローチ。手にしたクラブは60度。
「ある程度キャリーを出して、ピンの手前に落として転がすイメージ。下り傾斜が強いので、できるだけ傾斜が緩やかになったところに落とそうと思います」(清水)
緩やかな傾斜に落とすことで、傾斜の影響を最小限に抑えるという考えです。ボールは狙ったところに落ちてワンピン以内に。
大西選手は、顎の高いバンカーショット。こちらもクラブは60度。
「グリーンの左サイドは左から右への傾斜が強く、スピンがかかりづらい。なので、グリーン左ギリギリのところに落として、あとは転がしたいと思います」(大西)
しかし、ヘッドがクリーンに入り、ボールは高く上がってスピンがかかり、結果的にはピンそばに。イメージしたショットとは異なりましたが、見事なバンカーショットになりました。
こういうことはよくあることで、丸山茂樹選手も次のようなことをよく言っていました。
「ヘッドが手前から砂に入ればランが出るが、クリーンに入ればキャリーが出てスピンがかかる。だから結果的に止まる場所はあまり変わらない」
大西選手の場合も、きれいにヘッドが入ったため予想以上にキャリーが出ましたが、その分スピンがかかってボールは止まりました。
最後に木村選手がアプローチ。グリーンエッジのすぐそばなので、パターで打つというのが一般的ですが、木村選手は55度を手にしました。
「ボールがディボット跡のようなところに入り込んでいたので、パターで打つとボールが跳ねて出球方向が狂うかもしれないと思い、55度を使いました」(木村)
三者三様のアプローチでしたが、3人ともバーディーチャンスに。いとも簡単にファーストパットを決めてバーディーを取りました。
驚異的な飛距離はもちろん、魔法のようなリカバリーショットやショートゲームを真似するのは現実的ではありません。ただ、ラウンドにおいてトッププロたちが常に確率の高い最善策を取っている点は、大いに参考になったのではないでしょうか。
★CS放送ゴルフネットワーク「内藤雄士のテクゴル #139」より(放送・見逃し配信中)
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