レッスン
グリーン周りもリスクを考えながらプレーをすることが大事 “欲張らない気持ち”が好結果を生む
2025年6月4日(水)午前11:44

大西魁斗選手、清水大成選手、木村太一選手から、それぞれのスイングに対する考え方やコース攻略法を学ぶ「テクゴル男子プロスペシャル」。ラウンドレッスンのパート4では、イーストウッドカントリークラブの13番、574ヤードのパー5でのプレーの続きを紹介します。
まずは、ティーショットでビッグドライブを実現した清水大成プロの2打目。ピンまでの距離は200ヤード。十分2オンを狙える距離ですが、左サイドに池が広がり、風はアゲインストと決して易しいショットではありません。ここで清水選手は5Iを手にしました。
「狙いは、ピンの右サイド。フェード狙いで、フェードがかかり過ぎてもOKのつもりで打ちます。左に池があるので引っかけたくはないですが、5Iで左にいくということは、つかまっている証拠。その場合、池は越えるはずなのであまり心配はしていません」(清水)
結果は、少しダフリ気味のショットになりグリーンには届かず。本人的には納得の1打とはならなかったのですが、必要最低限のリスクは回避できました。
アプローチの距離は17ヤードで、クラブは60度。
「エッジから2ヤード前後は強い受け傾斜になっているので、そこをキャリーで越えて、そのあとスピンで止めたいと思います」(清水)
バウンドや転がりが予測しにくい傾斜を避けて、エッジとピンの間に落としてスピン掛けて止めるという作戦です。
ポイントは、60度のウエッジを極限まで開くことだとか。作戦通り、ボールは柔らかく上がり、狙い通りの場所に落ち、思ったよりスピンがかかったもののピンまで2mちょっとのところに止まりました。そこからややフックラインを難なく沈めて見事バーディー。
続いて木村選手のアプローチ。ピンまでは11ヤードですが、ボールが池の縁にあり、通常のスタンスが取れない状況です。
ここで木村選手が選択したのは、左打ち。「練習はしたことがない」といいますが、左でボールを打ったことはあるとのこと。手にしたクラブは60度。
「クラブを逆に使う分、フェースが右を向いて引っかかりやすくなるので、強めのハンドファーストで構えます。また、普段やっていないショットなのであまり欲張らず、バーディーパットが狙える4m前後に寄ってくれればOKくらいの気持ちで打ちます」(木村)
打ち出した球は、1m前後にピタッと止まり、木村選手も難なくバーディー。
一方、第2打で林を脱出し、距離のある第3打をグリーン奥に運んだ大西選手は、20ヤードを越えるロングパット。2段グリーンの上にボールがあるため、ラインは下りでスライス。かなり難しい状況ですが、見事に寄せてパーをセーブしました。
途中、それぞれにミスを犯しながらもバーディー&パーセーブでパー5を乗りきった3人。攻めのマネジメントの中でも、ミスが出たときを想定したリスクヘッジをしているあたりはアマチュアゴルファーにも参考になるはずです。
★CS放送ゴルフネットワーク「内藤雄士のテクゴル #138」より(放送・見逃し配信中)
まずは、ティーショットでビッグドライブを実現した清水大成プロの2打目。ピンまでの距離は200ヤード。十分2オンを狙える距離ですが、左サイドに池が広がり、風はアゲインストと決して易しいショットではありません。ここで清水選手は5Iを手にしました。
「狙いは、ピンの右サイド。フェード狙いで、フェードがかかり過ぎてもOKのつもりで打ちます。左に池があるので引っかけたくはないですが、5Iで左にいくということは、つかまっている証拠。その場合、池は越えるはずなのであまり心配はしていません」(清水)
結果は、少しダフリ気味のショットになりグリーンには届かず。本人的には納得の1打とはならなかったのですが、必要最低限のリスクは回避できました。
アプローチの距離は17ヤードで、クラブは60度。
「エッジから2ヤード前後は強い受け傾斜になっているので、そこをキャリーで越えて、そのあとスピンで止めたいと思います」(清水)
バウンドや転がりが予測しにくい傾斜を避けて、エッジとピンの間に落としてスピン掛けて止めるという作戦です。
ポイントは、60度のウエッジを極限まで開くことだとか。作戦通り、ボールは柔らかく上がり、狙い通りの場所に落ち、思ったよりスピンがかかったもののピンまで2mちょっとのところに止まりました。そこからややフックラインを難なく沈めて見事バーディー。
続いて木村選手のアプローチ。ピンまでは11ヤードですが、ボールが池の縁にあり、通常のスタンスが取れない状況です。
ここで木村選手が選択したのは、左打ち。「練習はしたことがない」といいますが、左でボールを打ったことはあるとのこと。手にしたクラブは60度。
「クラブを逆に使う分、フェースが右を向いて引っかかりやすくなるので、強めのハンドファーストで構えます。また、普段やっていないショットなのであまり欲張らず、バーディーパットが狙える4m前後に寄ってくれればOKくらいの気持ちで打ちます」(木村)
打ち出した球は、1m前後にピタッと止まり、木村選手も難なくバーディー。
一方、第2打で林を脱出し、距離のある第3打をグリーン奥に運んだ大西選手は、20ヤードを越えるロングパット。2段グリーンの上にボールがあるため、ラインは下りでスライス。かなり難しい状況ですが、見事に寄せてパーをセーブしました。
途中、それぞれにミスを犯しながらもバーディー&パーセーブでパー5を乗りきった3人。攻めのマネジメントの中でも、ミスが出たときを想定したリスクヘッジをしているあたりはアマチュアゴルファーにも参考になるはずです。
★CS放送ゴルフネットワーク「内藤雄士のテクゴル #138」より(放送・見逃し配信中)
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