30歳の阿久津未来也が国内男子ツアーの～全英への道～ミズノオープン（岡山県／JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部）でツアー初優勝を挙げると同時に、全英オープンゴルフ選手権（7月17日～／北アイルランド／ロイヤルポートラッシュGC）の出場権も手にした。

―ツアー初優勝を挙げた

　率直に嬉しい気持ちで色々と込み上げてきます。全英のチケットもあり、感情が忙しい不思議な感覚です。

―2016年にプロ転向してからようやく初優勝

　正直ホッとしています。優勝したいという気持ちはありましたが、色々なイベントで周りから良い意味で「優勝して欲しい」というプレッシャーを頂いて、自分でもプレッシャーをかける意味で「今年は2勝します。1勝じゃなくて2勝します」と言っていたので、まずは1つ勝てたことはホッとしています。

―涙が出てきたタイミング

　正直、あんなに水を浴びたので、涙も引っ込んだぐらいですが、木下稜介さんが水掛けの輪の中にいらっしゃって、普段から一緒に練習ラウンドをしたり、食事とかもお世話になっているので、先輩の顔を見たときに初めて緩んだという感じです。

―片山晋呉選手から激励の言葉があった

「最後まで辛い長い戦いになると思うけど、しっかり自分をコントロール、球ではなくて自分の気持ちをコントロールするんだよ」と激励のコメントを頂きまして、まさかそんなコメントを貰えるとは思っていませんでした。

―勝因は

　この2、3年でパッティングが一番良かったと思います。気持ちの面でも、パットが入ってくれると思うと、これだけリズム良くゴルフができるんだと感じました。

―収穫したものは

　4日間できたというのは収穫でした。最後の方は周りの選手も苦しんでいるというのが分かったので、最後は緊張というよりは、自信を持って打てました。手が震えたこともなかったので、そこは成長できたかなと思います。

―後輩選手の活躍

　下からの力に押されないように「しっかり頑張らなきゃ」という気持ちはずっとあります。ここで一回踏ん張れたのは、先輩として見せられたのかなという気持ちはあります。

―全英オープンに向けて

　選手として全英の舞台に立つので、それこそアイルランドなんてローリー・マキロイさんのホームグラウンド。今年はマキロイの年だなと思っていますし、絶対圧倒されますが、一選手として行く以上はギャラリーになってはいけないと思うので、しっかり地に足をつけてプレーしたいです。

（写真：JGTO Images）