海外男子メジャーの全米プロゴルフ選手権は15日、ノースカロライナ州のクエイルホロークラブ（7,626ヤード・パー71）で第1ラウンドが行われ、生涯グランドスラムがかかるジョーダン・スピース（米）は2バーディ、7ボギーの「76」で回り、5オーバー125位タイと出遅れた。

　この日は難コースに苦しみ、ドライバーからアイアン、アプローチ、さらにはパットに至るまで、すべての面で精彩を欠いてしまい、ホールアウト後、スコアカードにサインを済ませると足早に練習場へ直行。報道陣の質問には応じなかったという。

　同組で回ったルドビグ・オーバーグ（スウェーデン）は「ジョーダンは素晴らしい選手。彼がグランドスラムを達成しても驚かない。僕はずっと彼のファンだ」とコメントした。

　スピースは2015年、21歳の若さでマスターズトーナメントと全米オープンゴルフ選手権で優勝し、2017年には全英オープンゴルフ選手権を制覇。一時はゴルフ界を牽引する選手となっていたが不調に陥り、ここ3年間は勝利がない。

　全米プロは2015年に単独2位、2019年に3位タイと、あと一歩まで迫ったこともあるが、直近5年間では最高でも29位タイ。今年は2014年以来となる予選落ちの可能性も浮上しており、生涯グランドスラム達成に必要な1勝は、来年以降に持ち越されることになるかもしれない。

（写真：Getty Images）