レッスン
男子プロ3人のラウンドレッスン 木村太一選手は残り92ヤードの左足上がりをどう攻める!?
2025年5月14日(水)午後1:53

大西魁斗選手、清水大成選手、木村太一選手から、それぞれのスイングに対する考え方を学んできた「テクゴル男子プロスペシャル」。今回から、実際にラウンドをしながら、ショットのポイントやコース攻略の考え方などを聞いていきたいと思います。
まずは、左ドッグレッグのパー4。狙い方は三人三様です。
ドローボールが持ち球の木村選手は、右サイドに打ち出して、コースなりにボールを運んでフェアウェイを狙うという考え方。それに対し、最近はフェード気味の球を打つことが多いという大西選手は、ショートカット気味にフェアウェイの左サイドギリギリを狙っていくという作戦。一方、ストレートフェードを持ち球にしている清水選手は、真っ直ぐ正面を向いてフェアウェイヒットを狙うといいます。
少し話が横道に逸れますが、清水選手は10本指で握るベースボールグリップを採用しています。最近、プロの間でもこのグリップで握っている人が増えていますが、最大の利点は、親指付け根に負担がかからないこと。親指付け根の痛みに悩んでいる選手は多いのですが、それが軽減されるといいます。
さて、ラウンドに戻りましょう。ティーショットの結果は、木村選手、清水選手がフェアウェイを捉えたのに対し、大西選手は思った以上にボールがつかまってしまい、左の林へ。
次はセカンドショットです。プロの場合、セカンド地点では、スイングのチェックポイントやそのときのライに対してどういうところを気を付ければいいか、また、どの辺りを狙うのがベストかをキャディーと相談しながら決めていきます。
今回は、3人とも残り100ヤード前後。この距離になると、チェックポイントもそれほど多くはないのですが、パーオンはもちろん、バーディーを取るための最善の策を考えます。
例えば木村選手は、ピンまで残り92ヤードで、ライは左足上がり。ここで木村選手は、55度のウェッジを手にしました。
「55度でしっかり打っていこうと思います。55度はフルショットで105ヤード。少し大きめですがライが左足上がりなので、フィニッシュまで振り切ることはできない。それらを考えた上での『55度でしっかり打つ』です」(木村)
狙いは、左が上がっている分、やや右。木村選手はピンから1ヤード前後右にターゲットを設定しました。
左足上がりからの狙い方としては、いろいろなパターンがあります。ターゲットに向かって構え、球がつかまり過ぎないようにフェースローテーションを抑えて打つ場合もあれば、少し引っかかることを想定して右を向いて打ち出すパターンも。木村選手が選んだのは後者です。
「あとは、左足上がりなので、あらかじめ左足7対右足3の左足体重で構え、ほとんど体重移動をしないで打ちます」(木村)
(次回に続く)
★CS放送ゴルフネットワーク「内藤雄士のテクゴル #135」より(放送・見逃し配信中)
まずは、左ドッグレッグのパー4。狙い方は三人三様です。
ドローボールが持ち球の木村選手は、右サイドに打ち出して、コースなりにボールを運んでフェアウェイを狙うという考え方。それに対し、最近はフェード気味の球を打つことが多いという大西選手は、ショートカット気味にフェアウェイの左サイドギリギリを狙っていくという作戦。一方、ストレートフェードを持ち球にしている清水選手は、真っ直ぐ正面を向いてフェアウェイヒットを狙うといいます。
少し話が横道に逸れますが、清水選手は10本指で握るベースボールグリップを採用しています。最近、プロの間でもこのグリップで握っている人が増えていますが、最大の利点は、親指付け根に負担がかからないこと。親指付け根の痛みに悩んでいる選手は多いのですが、それが軽減されるといいます。
さて、ラウンドに戻りましょう。ティーショットの結果は、木村選手、清水選手がフェアウェイを捉えたのに対し、大西選手は思った以上にボールがつかまってしまい、左の林へ。
次はセカンドショットです。プロの場合、セカンド地点では、スイングのチェックポイントやそのときのライに対してどういうところを気を付ければいいか、また、どの辺りを狙うのがベストかをキャディーと相談しながら決めていきます。
今回は、3人とも残り100ヤード前後。この距離になると、チェックポイントもそれほど多くはないのですが、パーオンはもちろん、バーディーを取るための最善の策を考えます。
例えば木村選手は、ピンまで残り92ヤードで、ライは左足上がり。ここで木村選手は、55度のウェッジを手にしました。
「55度でしっかり打っていこうと思います。55度はフルショットで105ヤード。少し大きめですがライが左足上がりなので、フィニッシュまで振り切ることはできない。それらを考えた上での『55度でしっかり打つ』です」(木村)
狙いは、左が上がっている分、やや右。木村選手はピンから1ヤード前後右にターゲットを設定しました。
左足上がりからの狙い方としては、いろいろなパターンがあります。ターゲットに向かって構え、球がつかまり過ぎないようにフェースローテーションを抑えて打つ場合もあれば、少し引っかかることを想定して右を向いて打ち出すパターンも。木村選手が選んだのは後者です。
「あとは、左足上がりなので、あらかじめ左足7対右足3の左足体重で構え、ほとんど体重移動をしないで打ちます」(木村)
(次回に続く)
★CS放送ゴルフネットワーク「内藤雄士のテクゴル #135」より(放送・見逃し配信中)
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