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自慢のキャリー330ヤードドライブにパッティングが噛み合ったミンウー・リーのPGAツアー初優勝【内藤雄士のPGAツアーアフタートーク】
2025年4月3日(木)午後0:32

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テキサス州にあるメモリアルパークゴルフコースで行われた「テキサスチルドレンズ ヒューストンオープン」。最終日、首位に4打差のトップでスタートしたミンウー・リー(豪)が、スコッティ・シェフラー(米)らの猛追を受けながらもかろうじて逃げ切り、トータル20アンダーでPGAツアー初優勝を飾りました。
日本人選手は4人が参加し、ただ一人予選を通過した久常涼選手が6アンダーの47位タイでホールアウトしました。同大会の模様を、ゴルフネットワークで解説を務めたプロコーチの内藤雄士さんに振り返ってもらいました。
圧倒的な飛距離とパッティングの上手さが噛み合ったミンウー・リー
テキサスシリーズの第1戦は、オーストラリア出身のミンウー・リーがPGAツアー初優勝を飾りました。メジャーチャンピオンにもなっているミンジー・リーの弟であることは知っている人も多いと思いますが、彼自身もUSジュニアアマチュアで優勝するなどジュニアのころから注目されていた選手。欧州DPワールドツアーでも3勝を挙げており、PGAツアーでも「近いうちに勝つだろう」といわれていた逸材です。彼の持ち味は、なんといっても飛距離。体がそれほど大きいわけではなく、どちらかというとスラッとした体型ながら、強烈なスイングスピードで飛距離を獲得する。アジア系の選手であれだけの飛距離を持っているというのは、我々日本人にとっても嬉しい限りです。
また、もともとパッティングの上手い選手なのですが、今大会では4日間中3日間でストロークゲインドパッティングが1位(最終的には2位)をマークするなどパッティングも好調で、このことも勝因のひとつになったと思います。
勝負の方は、最終日、2位に4打差を付けてスタートしたわけですが、5打差あったスコッティ・シェフラー(スタート時点で3位タイ)が、13番から4連続バーディーを奪ってじわじわと追い詰めてきました。
リー本人はどういう気持ちでプレーをしていたのかは分かりませんが、3日目からボギーなしでプレーをしていたこともあって、「自分のゴルフさえ出来ていれば追いつかれることはない」と思っていたのではないかと。それくらい落ち着いてプレーをしているように感じました。
とはいえ危ない場面もありました。1つは8番パー5。ティーショットが右プッシュ、暫定球も左に曲げてしまうというトラブルに巻き込まれましたが、何とかこのホールをパーでしのいだのが大きかったと思います。また、16番パー5でもティーショットを池に入れてしまいましたが、ここも何とかボギーでホールアウト。さすがにあの2ホールはヒヤッとしましたが、よくしのいだと思います。
一方、日本人選手は4人が出場し、久常涼選手が予選を通過。最終的には6アンダーの47位タイで大会を終えました。久常選手はショットが安定していて、4位タイに入った「バルスパーチャンピオンシップ」からの好調キープしていました。
残念だったのは、決勝ラウンドでパッティングが不調だったこと。3日目は、「あとひと筋」という惜しいバーディーパットがいくつもあったし、最終日もバーディーは獲れていたものの、惜しいパーパットがいくつかあってスコアを伸ばせなかった。パッティングさえ良ければ3日目、4日目にビッグスコアを出せたのではないかと。ゴルフというのは本当に紙一重だということを改めて痛感しました。
さて、次戦は、TPCサンアントニオ(テキサス州)で開催される「バレロテキサスオープン」。翌週が「マスターズ」で、同大会には松山英樹選手も出場します。注目は、「マスターズ」で優勝争いをしそうな選手たち。トップクラスの選手になると、いかにしてメジャーにピークを持っていくかを考えて調整をしているものなので、各選手がどういう状態でこの大会に臨んでくるかが楽しみです。
その中でも注目は、やはり松山選手。できればこの大会で優勝、もしくは優勝争いをしてマスターズに乗り込んでもらいたいところです。また、その他の日本人選手も、いいプレーはしているものの、惜しくも予選通過ならずというような感じなので、この辺りで何とかいい風に乗ってもらいたいと思います。全員が予選を通過して、優勝争いに絡む松山選手を中心にトップ20に名を連ねるような形になってくれれば最高なのですが。そんな期待を抱きながら観戦しましょう。
(写真:Getty Images)
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