谷原秀人が目標としている初の賞金王に向けて、連覇のかかる国内男子ツアー、フジサンケイクラシック（4日開幕、山梨・富士桜CC）に挑む。

　今季開幕直後から頂点に立つことを公言して戦っている谷原は、5月にマンシングウェアオープンKSBカップで優勝した。以来勝てずにいるものの、調子を維持している。賞金ランキング4位で、トップを突っ走るプラヤド・マークセン（タイ）とは約2,200万円差。連覇を飾れば、差を縮めるどころか一気に逆転も狙える位置につけている。

　特に今大会では、マークセンと深い因縁がある。昨季大会でV争いを演じた末、17番で谷原がチップインイーグルを奪取。これで勝利を手にしただけに、マークセンはリベンジをかけて乗り込んでくる。賞金王レースの行方も左右しかねない今大会。難コースの富士桜CCでの戦いは譲れないものになるに違いない。

　一方、16歳の高校生プロ、石川遼は賞金王経験者である谷口徹、前週初優勝した甲斐慎太郎と予選ラウンドをプレー。吸収力の高い若者だけに2人の良いところを吸い上げて、プロになって初めてのツアー優勝を狙う。