国内男子ツアーのマイナビABCチャンピオンシップは29日、兵庫県のABCゴルフ倶楽部を舞台に開幕。昨季大会でプロ初勝利を飾った石川遼が第1ラウンドを4アンダー68で回り、トーナメントをリード（6アンダー66）した矢野東、星野英正、金亨成（韓）の3人に2打差の4位タイと好発進を切った。

　上位は石川と同じ4位タイに選手会長の宮本勝昌が続き、昨季賞金王の片山晋呉、藤田寛之、近藤共弘、甲斐慎太郎らが3アンダー69をマークし6位タイ。2アンダー70の14位タイには、今季1勝の丸山大輔、横尾要、手嶋多一らがつけている。

　10番スタートの石川はこの日、2バーディ、1ボギーの1アンダーとまずまずの内容で前半を折り返すと、後半に猛チャージ。まずは3番パー3でバーディパットをねじ込むと、6番からは怒涛の3連続バーディでリーダーボードを駆け上がった。最終9番パー4で3パットのボギーを叩いたものの、6バーディ、2ボギーの4アンダー68でホールアウトし、自身初の連覇に向けて4位タイの好位置を確保した。

　前週賞金ランキング2位へ後退したものの、今大会は優勝賞金3,000万円のビッグトーナメント。さらにランキングトップを走る池田勇太が手首痛のため不在となれば、約960万円差をひっくり返して再び首位に返り咲く可能性は高い。今週も石川のプレーから目が離せない展開が続きそうだ。

　その他、日本オープンを制した小田龍一が1オーバー73で38位タイと出遅れ、谷口徹、谷原秀人、五十嵐雄二、小田孔明ら実力者も3オーバー75の61位タイと苦戦している。