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ピンまで20~25ヤード 薄芝からもSWで簡単に寄せられる打ち方

2023年3月22日(水)午後1:38

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 この季節、グリーン周りはまだまだ芝が生え揃っておらず、薄芝のところが多いのですが、ピンまで20~25ヤードのアプローチのとき、皆さんはどんなクラブで寄せていますか。

 一般的には、7~9番アイアンやパターを使って転がす人が多いようです。また、ツアープロの中には、ユーティリティーを使う選手もいます。

 基本的にはその人が、最も“寄る確率が高い”と思うクラブを使えばいいのですが、今回はあえて、皆さんがあまり選ばないであろうSW(56度や58度)での打ち方をレッスンしたいと思います。

 なぜこのレッスンをするかというと、ボールとグリーンエッジとの間に、ラフなど“転がしが使えない”障害物が挟まっている場合もあるからです。また、SWでも打てるということが頭の中にあれば、その分、選択の幅が広がるという利点もあります。

 さらに付け加えれば、SWがうまく打てるようになれば、9番や7番アイアンはもっとやさしく打てるようになります。

 では、打ち方をお教えしましょう。

 SWを持ったときによく起こるのが、ヘッドが強く入りすぎてオーバーしてしまう、いわゆる“突っつき”のミスです。

 芝がフカフカしていれば、インパクトで普通に手を戻し、少しソールを滑らせながら打てるわけですが、芝が薄いと、「ダフったらザックリになる」という不安が頭をよぎり、インパクトでハンドファーストになりがちです。そうするとロフトが立ってしまって、56度が48度や50度になって当たってしまいます。

 なおかつハンドファーストになっている分、手が先行するので、より強い球になってしまうのです。

 そうならないようにするためにどうすればいいか。

 ボールを右足ツマ先の前に置き、いつものように構えたら、手元をターゲット方向に少し出して、左手甲を手のひら側に折って左手甲を少し伸ばす感じにします。そうすると、ハンドファーストの形が強めなりますが、この形を変えないでボールを打ちます。

 最初からハンドファーストにするのは、構えた形以上にハンドファーストで当たることを防ぐため。あらかじめハンドファーストにしておくことで、ヘッドが急加速しなくなり、突っつきのミスがなくなるというわけです。

 左手甲を伸ばすだけで、左手甲は固まりますが、これが崩れないように左手の中指、薬指、小指をしっか握ることも大事。そうすることによってより固まった状態になり、ハンドファーストに当たるけど、柔らかくキャリーが出せるようになります。

 また、地面が薄いと、「ハンドファーストで打つぞ」と思っていても、ついつい当てにいってしまうことがあります。

 それを防ぐために、打つ前にフィニッシュの位置を確認して、そこまでしっかり振るようにしましょう。そうすればインパクトの強弱のミスがなくなり、イメージ通りの距離感で運べるようになります。

★CS放送ゴルフネットワーク「内藤雄士のテクゴル #29」より(放送・見逃し配信中)
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