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ドローヒッターにもフェードヒッターにも有効なクロスハンドドリル

2022年9月28日(水)午後6:22

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 アイアンショットのバラつきに悩んでいた髙橋恵プロ。

 もともとドローヒッターである髙橋プロの場合、その原因が、極端な左肩上がりの構えと、インサイドアウト軌道にありました。そこで、「構えるとき、一度右手と左手を入れ替えて握って(クロスハンド)から通常のグリップに戻す」、「右足外側でボールを踏んで実際にボールを打つ」などのドリルを紹介するとともに、「テークバックで右ヒジを後ろにずらさない」などのアドバイスをしました。

 今回は、それらのポイントを修正すると同時に、正しいスイングを固めていくためのドリルを紹介しましょう。

 そのドリルとは、クロスハンドグリップでボールを打つ練習法です。

 髙橋プロのように、インサイドアウトで振っている人がクロスハンドで打つと、確実にシャンクします。

 一方、しっかりとらえて、ボールが真っすぐ飛んだら、左に振り抜けている証拠。このドリルをすることで、右肩が極端に下がった構えが修正されると同時に、自然にアウトに振り抜く軌道も直るというわけです。

 ポイントは、前傾姿勢を崩さないこと。前傾がキープできていれば、きれいに左に振り抜けますが、ダウンスイングからインパクトで起き上がるとシャンクが出やすくなるからです。

 最初はシャンクが怖いと思うので、PWでいいのでアプローチをするような感じで30~40ヤードを打ちましょう。シャンクの不安も消え、真っすぐ飛ぶようになったらショートアイアンに持ち替え、スリークォーターの振り幅で50~70ヤードを打ってみてください。

 さらに慣れてきたら、ドライバーで100ヤードぐらいを打つつもりで練習してみるといいでしょう。

 そして、真っ直ぐにボールが飛ぶようになったら、後方からビデオを撮ってフォローの抜けどころをチェックしましょう。前傾角度が変わらず、左脇ぐらいのところからクラブが抜けていればOKです。

 なお、今回は、右肩が下がりやすく、クラブがアウトに抜けやすいドローヒッターの修正ドリルとしてクロスハンドドリルを紹介しましたが、この練習法は、ダウンスイングで体が前に突っ込みやすいフェードヒッターにも有効です。

 クロスハンドで握ると、テークバックで極端にインサイドやアウトサイドに引きすぎることがなくなり、ダウンでも右肩が前に出ず、クラブもオンプレーンに乗りやすくなります。

 前傾姿勢を崩さず、体が起き上がらないように注意すれば、球もしっかりつかまって、強い弾道になります。

 フェードヒッターで「球がバラつく」、「思ったような飛距離が出ない」、「風の影響を受けやすい」、という人はぜひ試してみてください。

★CS放送ゴルフネットワーク「内藤雄士のテクゴル #4」より(放送・見逃し配信中)
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