米国に始まった世界的不況の中、何とか来年も今年同様の規模を保った米男子ツアーのコミッショナー、ティム・フィンチェム氏が現地時間20日、シェブロン・ワールド・チャレンジが行われているカリフォルニア州シャーウッドCCに姿を現した。

　経済状況の悪化にもかかわらず、今季の賞金総額2億1,490万ドル（約191億円）から来季は2億2,290万ドル（約199億円）へと増額を果たした同ツアー。だが、スケジュールの発表が遅れるなど、苦労の程がうかがえた。フィンチェム氏自身もあちこちを飛び回り、必死でツアーを支えたばかりか、ビデオでツアーの存続を訴え、選手達の努力を促していた。

　ツアー競技ではなくタイガー・ウッズ（米）がホストのチャリティイベントである今大会に登場したことでも、その苦労はうかがい知れる。「アメリカでビジネスをしている限り、経済の影響を受けることは避けられない。だからそれに備えるしかない」とコメントし、コースを去ったフィンチェム氏。今こそ手腕の発揮しどころに違いない。