来季の出場権をかけた戦いを、賞金ランク143位のライアン・パーマー（米）が引っ張っている。

　米男子ツアーのフォールシリーズ第6戦、ギン・シュール・メール・クラシック（フロリダ州パームコースト、コンサバトリーC）は現地時間の10月31日、日没サスペンデッドとなった第1ラウンドの続きと第2ラウンドを行ったが、前日に引き続き5人がホールアウト出来ず、2日連続の日没順延が決まった。

　そんな中、暫定ながら単独トップに立ったのがライアン・パーマー（米）。2バーディ、1ボギーの1アンダー71とスコア的には平凡なものだが、上位が伸びなかったため通算6アンダーで暫定首位。1打差の暫定2位タイに、今大会出場選手中もっとも賞金ランク上位（12位）のロバート・アレンビー（豪）の他、ピーター・ロナード（豪）、ケン・デューク（米）、そして第1ラウンドのトーナメントリーダーでルーキーのマイケル・レッジ（米）が続いている。

　また01年の全英オープンチャンピオンで以降低迷が続いているデビッド・デュバル（米）が久しぶりに好調。この日は9番パー5でグリーンサイドのラフからチップインイーグルを奪うなど3アンダー69をマーク。通算4アンダーとし、ジョン・ヒューストン（米）とともに暫定6位タイの好位置に浮上した。

　強風の難コンディションに「今日は忍耐強いプレーを心がけた。もう長いことこういう位置でプレーしていないから久しぶりに気分が良い」と言うのは、暫定トップに立ったパーマー。4年前のフナイ・クラシックでツアー初優勝を飾ったものの、以来勝星はなく、今季は出場20試合中予選落ち10回。賞金ランク143位と低迷が続いている。すでに残るのは今大会を入れて2試合のみ。逆転シード入りのためには、今週何としても上位、いや優勝を目指したい。

　その他、レッジととともに初日トップのケント・ジョーンズ（米）は前日より12打悪い『77』の大叩きで通算2アンダー暫定13位タイに後退。ディフェンディング・チャンピオンのダニエル・チョプラ（スウェーデン）は通算16オーバーの大叩き。出場132人中、最下位の132位に終わっている。シード争いをしている選手では、当落線上（賞金ランク125位）につけるパトリック・シーハン（米）が通算6オーバー暫定105位タイで予選落ちは必至。賞金ランク115位のデービス・ラブIII（米）は通算3オーバー暫定75位タイ。まだ数名のプレーが残っているが、どうやら1打足りずに決勝ラウンド進出を逃した模様だ。