アーニー・エルス（南ア）が復活優勝に満面の笑みを見せた。

　現地時間2日、米ツアーのフロリダシリーズ初戦、ザ・ホンダ・クラシック（フロリダ州パームビーチガーデンズ、PGAナショナルGCチャンピオンC）は最終ラウンドの競技を終了。エルスは通算6アンダー首位タイのマーク・カルカベッキア（米）、ルーク・ドナルド（英）ら3人を3打差で追う展開でスタートした。上位陣が難コースに苦しみ、スコアを伸ばしきれない中、4バーディ、1ボギーの3アンダー67でプレー。エルスは通算6アンダーで先にホールアウトして後続を待った。

　地元在住のカルカベッキアは15番パー3でバンカーからの第2打をグリーンにキャリーしながら、これが池に転がり落ちる悲劇に見舞われてダブルボギー。一気にV争いから脱落した。エルスとのプレーオフの可能性を残していたドナルドも最終18番パー5の第3打をグリーン近くのラフへ。入ればプレーオフのアプローチはわずかにショートし、エルスに1打及ばず単独2位に終わった。

　同ツアーでの優勝は04年WGC-アメリカンエキスプレス選手権以来、約3年半ぶりとなるエルスは「本当に長かった」とポツリ。家族やキャディなど身近な人々すべてに感謝し、「また優勝してこんな気持ちになれるなんて」と感無量の表情を見せた。

　ライバルのタイガー・ウッズ（米）が圧倒的な強さを見せている今季のゴルフ界で、エルスの復活は大きなニュース。タイガーの対抗馬として欠かせない存在であるだけに、今後の対決が楽しみになってきた。

　エルスと2打差の3位にネイザン・グリーン（豪）。カルカベッキア、マット・ジョーンズ（豪）、ロバート・アレンビー（豪）が通算3アンダー4位タイで大会を終えている。